台湾・新北市政府衛生局は28日、フィリピンから帰国後に14日間の自宅検疫を義務付けられていたにもかかわらず、コンビニへ買い物に出かけた男性に対して20万元(約72万円)の罰金を科したことを明らかにした。『自由時報』『三立新聞網』などが伝えている。

規定違反が見つかったのは、新北市三重区に住む27歳の男性。今月19日にフィリピンから帰国後、4月3日までの自宅検疫が義務付けられていた。27日夜9時半頃、男性の外出を知らせる警告通知を受け取った管轄警察が男性宅に駆けつけると、ちょうど男性が買い物から戻ってきたところだったという。

自宅検疫は事実上の隔離措置で、自宅もしくは指定された場所に滞在し外出や公共交通機関の利用が禁じられる。対象者は携帯電話の位置追跡システムで管理され、携帯電話の位置が一定距離以上離れたり、連絡が15分以上取れなければ、地域の公務員や警察に警告が届くようになっている。

男性が外出していた時間はおよそ10分間だった。調べに対し男性は規定範囲からの外出を否定し、警告通知の誤作動ではないかと話していたが、警察のその後の調べで近くのコンビニへヨーグルトを買いに歩いて行っていたことが明らかになった。

衛生局は伝染病坊治法違反として、男性に対して2時間以内の無断外出に対する罰金10万元(約36万円)に加え、外出を隠そうと嘘の供述をしたことに対する罰金10万元、計20万元の罰金を科したということだ。

画像は『自由時報 2020年3月28日付「為一罐優酪乳!三重居家檢疫男偷跑超商 挨罰20萬元」(記者周湘芸翻攝)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)

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