日本で暮らす中国人は、日本国籍取得者を含めると96万人にものぼると言われていて、その数は年々増加中だ。なぜこれほど多くの中国人が日本に住みたいと思うようになっているのだろうか。中国メディアの今日頭条は26日、「なぜ日本へ行く中国人がこんなに増えているのか」と題する記事を掲載した。10の理由が考えられるとしている。

 まず1つ目の理由は、日本が「きれい」なこと。日本は大通りだけでなく、小さな道路まで非常にきれいで、建物の壁もガラスもぴかぴかだと称賛している。中国では印象を良くするためか、大通りや観光客が集まるところでは清掃員が一日中掃除をして重点的にきれいにする傾向があるが、日本は清掃員がいなくても全国どこでも同じくきれいだ。

 2つ目は「交通の利便性」だ。日本では通勤に電車を利用する人が多く、それだけ便利な証拠だと伝えている。3つ目は「静けさ」だ。記事は、混雑する朝の通勤ラッシュ時の駅でさえ日本は静かだと紹介した。静かな環境が好きな人には日本は魅力的なのだろう。

 4つ目には、「幼児教育を重視していること」。3歳までの教育を重視しており、そのために日本の母親は仕事を辞めるほどだと伝えた。中国では子どもを産んでも女性が働き続けることを重視するので、子どものために仕事を辞めるという価値観は理解されにくい。5つ目は「真剣に仕事する」こと、6つ目は「医療技術」が進んでいることを挙げた。

 残りの4つは、「漢字があるので言葉の壁が低い」、「福祉がしっかりしている」、「治安が良い」、「稼ぎやすい」ことが魅力だと紹介。清潔さや医療、福祉、治安のように誰もが魅力を感じることもあるが、子どもの教育や静かさのように、考え方の違いもある。何が良いと感じるかは人それぞれだが、現実にこれだけ多くの中国人が日本で暮らしているというのは、やはり日本がそれだけ暮らしやすいということなのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

一体何が魅力なのか・・・中国人が日本に住みたいと思う理由とは=中国報道