東京のACミランアカデミーで指導する元セリエA選手ベレッリ氏が母国イタリア懸念

 かつてイタリアセリエAプレーし、現在は東京にあるACミランアカデミーテクニカルディレクターを務めているイタリア人DFマヌエル・ベレッリ氏が、新型コロナウイルスの感染拡大が広がる日本ついて言及した。欧州と比較し、「非常に少ない感染者数を維持している」と評価しつつも、「その数は奇妙なほど少ない」と持論を展開している。イタリアメディア「Cittaceleste.it」が伝えた。

 中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスが広がり、リアルタイムの被害状況を伝えるジョンズ・ホプキンス大学の集計によれば、世界で66万6211人(データはすべて29日17時30分時点)が感染している。サッカー界も大きな影響を受け、Jリーグをはじめ、欧州リーグなど主要リーグも一時中断。いまだ騒動収束の目途は立っていないのが実情だ。

 そんななか、東京のACミランアカデミーで指導するベレッリ氏が母国イタリアメディア「Cittaceleste.it」の取材に応じている。イタリア感染者が急増しており、アメリカ(12万4686人)に次ぐ世界2位の9万2472人で、リーグ再開の目途はまったく立っていない。

 セリエAのエンポリ、ウディネーゼラツィオ、アタランタ、レッチェなどでプレーしたベレッリ氏は、母国リーグについて「誰もこのような緊急事態を予想していなかったので、すぐに再開するのは不可能に思える」と懸念。その一方、活動の地である日本については「東京オリンピックは延期されたが、まだ政府による完全な隔離はない」と伝えている。

「高度な防御システムを構築しているのかもしれない」と日本を称賛した一方…

 東京では3月下旬から感染者が増えて世界29位の1693人ながら、イタリアはるかに下回っている状況だ。両国を知るベレッリ氏は「日本は非常に少ない感染者数を維持しているが、PCR検査をあまりやっていない。あまり知られていないが、実際、その数は奇妙なほど少ない」と懐疑的な見方を示している。

 日本の歴史などを踏まえた文化的背景に触れ、「日本が歴史上で経験したすべてのこと考えれば、高度な防御システムを構築しているのかもしれない」と称賛したペレッリ氏。その一方、感染者数に関しては「だけど、こうも言えるだろうね。検査数が少ないなら、患者数が少なくなるのも当然だ」と主張している。

 再開が長引いているJリーグは、4月25日にJ3、5月2日にJ2、同9日にJ1と段階的に再始動する予定。しかし感染者が増えつつあるなか、今後の動向によっては再び影響を受ける可能性もありそうだ。(Football ZONE web編集部)

東京にあるACミラン・アカデミーでテクニカルディレクターを務めているマヌエル・ベレッリ氏【写真:Getty Images】