【J1クラブ別推定市場価格|C大阪編】堅守を支えたヨニッチ、キム・ジンヒョンらの評価額がアップ

 今季のJ1リーグは現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響により第2節から中断されており、5月9日からの再開が予定されている。現状ではまだ1試合しか行われていないため、各チームの戦力をしっかりと把握できていないファンも多いだろう。再開までの時間を利用し、ここでは視点を変えてチームの戦力分析をしてみたい。

 ドイツの移籍専門サイト「transfermarkt」が更新している選手の“市場価格”は、その選手の価値を測るために評価を数値化したものであり、“推定移籍金”に近い意味を持っている。この市場価格をチームごとにまとめて比較・分析することで、J1リーグにおける各チームの戦力が見えてくる(※登録選手リストJリーグ公式サイトを参照)。

セレッソ大阪(昨季5位)
選手市場価格総額:29億9100万円
チーム内最高額選手:清武弘嗣(2億7600万円)

 セレッソ大阪は、ロティーナ監督体制1年目の昨季を5位で終えた。守備の堅さが目立ち、リーグ最少失点(25失点)を誇った守備陣の市場価格が値上がりを見せている。その中心を担ったDFマテイ・ヨニッチ(2億2800万円/2位)とGKキム・ジンヒョン(1億4400万円/8位)が、ともに2400万円増額の評価を受けている。次いでDF松田陸(1億8000万円/4位タイ)は1200万円の増額。DF丸橋祐介は増額こそなかったが、1億9200万円でチーム内3位と評価は高い。

 さらに、昨季トップチームでの出場機会を得た19歳のDF瀬古歩夢は、1800万円だった市場価格を6000万円(18位タイ)まで伸ばし、チーム内で最も評価を受けた選手となった。市場価格から推し量れば、昨季の堅固な守備は今季も健在といったところだろう。

 一方の攻撃陣だが、昨季前線の新たな軸として期待され移籍してきたFW都倉賢(1億800万円/10位タイ)は、シーズンを棒に振る怪我で活躍が叶わず、市場価格を2400万円下落させている。同じく中軸でありキャプテンでもある元日本代表MF清武弘嗣は、チームトップの2億7600万円だが、内実は6000万円ダウンの評価。元日本代表FW柿谷曜一朗も、1億8000万円(4位タイ)で増減なしだった。

 攻撃陣で唯一評価を上げたと言えるのが、2400万円増のFWブルーノ・メンデス(9600万円/14位タイ)だった。今季は優勝を目標に掲げているが、既存の攻撃陣が市場価格を押し上げるような活躍を見せられるかが、一つのポイントになるだろう。

新戦力の豊川、坂元も“1億円超え”の高評価 西川ら若き才能も控える

 攻撃陣の充実が今季の大きな鍵を握るなか、ベルギー1部オイペンからFW豊川雄太が加入。市場価格を4800万円落としているものの、1億5600万円でチーム6位と評価は高い。また攻撃にアクセントを加えるため、モンテディオ山形から補強したMF坂元達裕も1億800万円で10位タイと評価は高い。

 そして、サウジアラビアのアル・イテファクへ移籍したMFソウザの代役として、ブラジルのシャペコエンセから加入したMFルーカス・ミネイロも、1億5000万円でチーム7位と高評価を受けている。

 的確な補強により陣容は整った。加えてFW西川潤(2400万円/27位タイ)ら、才能豊かな若手選手も控えている。彼らが市場価格を急上昇させるような活躍を見せられれば、自ずと優勝争いに食い込んでくるはずだ。(Football ZONE web編集部)

セレッソ大阪の柿谷(左)と清武【写真:Noriko NAGANO】