突き詰めれば“他人同士”である夫婦が、いかに円満に暮らしていくか――。


 夫婦にまつわる問題は、時代が移り変わっても普遍的なテーマ。夫婦ゲンカ、育児・家事の分担、不倫問題、不妊治療、セックスレス……どんな夫婦であれ、多かれ少なかれ問題を抱えているもの。そんな難題の解決策を探ったのが、コラムニスト・犬山紙子さんによる「週刊SPA!」での連載企画「他人円満」です。



左:犬山紙子さん、右:劔樹人さん



 一般の夫婦を取材することで見えてきた、“夫婦”という関係性を巡るありとあらゆる危機や問題の対処法、折り合いのつけ方を犬山さん独自の視点と切り口で探ってきたこの連載。これまで一般夫婦への取材に費やした期間は約3年。そこから見えてきた「夫婦円満のための100ルール」をまとめた新書『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』が、3月26日(木)に発売されました。



 著者である犬山さん自身も2014年に結婚、現在は3歳の子供を育てながら仕事に励む母であり妻。そんな彼女が取材を経て発見した「夫婦円満のためのルール」とは? ここでは、パートナーの不倫が発覚したときの対処法について見ていきます。


 ちなみに、同書には元衆議院議員宮崎謙介さん×金子恵美さん夫婦インタビューも収録されていますが、夫の不倫で修羅場をくぐった2人が、ほぼノロケのような話をするさまは「すべての問題には解決策があるなぁ…」と思わされました。
(以下、『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』より)。


◆不倫一度だけでも「別れる/別れない」は拮抗
 夫や妻の浮気がわかったら、夫婦はどうなるのか。これはもちろん、夫婦によってさまざまです。世間ではどう考えているのか、ツイッターで既婚者にアンケートをとりました。


「夫、妻が一度身体だけの不倫をしたらどうしますか?」


 回答数は6時間で1764票。その回答をまとめると、別れる:別れないは男性が3:4。女性が9:11。均衡していました。


 離婚って今ある生活サイクルを全部変えなきゃいけないので、したくてもできないという不安はかなり大きいでしょうし。女性は経済的なことを考えてというのも大きいと思います。養育費未払い問題もありますし。「別れない」が男女ともに多いわけですが、安直に「浮気は許してもらえる」というのとは違ったりするんだろうなとも思うのです。相手を激しく傷つける行為であることには変わりありません。



◆忘れちゃいけないのは「自分の浮気防止」
 さて、こういうアンケート結果をどう自分に落とし込むかですが、もちろん「自分」の浮気防止です。よく「夫・妻の浮気を防止するには」みたいなことが書いてありますが、自分がしない前提というのは認識が甘すぎると。


 もちろん、夫婦のコミュニケーションがまったくないような場合はお互いの歩み寄りが必要かと思いますが、浮気の原因ってそれだけじゃない。浮気をされた側の落ち度にするのはあんまりだなと思うんですよ。


 てなわけで、やれることといったら自制。ちなみに弁護士の三輪房子さんは、浮気防止のために夫のトランクスをはいているそうですかわいい)。


 さてみなさんはどう対策をするか。今の時代、バレなきゃいいは通用しません。私はLINEアイコンを夫の顔に変えてみました。夫と会話するときわけわからないことになってしますが……。


 ちなみに不倫についての文献を読み込んでいる評論家の友人に、自分が不倫をしないためにできることは何? と以前会話をしたことがありまして。


 その時に
・周囲に自分が不倫に否定的だと発信すること
・周囲に自分たちが優れたカップルであるとアピールすること
・嘘でもパートナーといちゃつき続けること
・裸体の希少度を下げないこと
・役割を固定しないこと
ストレスを与えないこと


 という回答をもらったことをシェアします。とりあえず私もここで、夫最高!と高らかに宣言しておきます。


【犬山紙子】
作家タレント。’81年、大阪府生まれ。現在、週刊SPA!にて「他人円満」を連載中。過去には小誌で7年間「痛男」を連載。近著に『アドバイスかと思ったら呪いだった。』(ポプラ文庫)


【劔樹人】
ミュージシャン漫画家、主夫。犬山さんの夫であり、「他人円満」ではイラストを担当している。著書に『今日も妻のくつ下は、片方ない。』(双葉社


<文/女子SPA!編集部、犬山紙子>



左:犬山紙子さん、右:劔樹人さん