さっそくヘアアイロンの仕組みから見ていきましょう。


■ヘアアイロンってどんな仕組みになっているの?
ヘアアイロンの基本の豆知識についておさらいしておきましょう。

・ヘアアイロンを使うとどうしてストレートorカールになるの?

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髪の毛は熱を与えると柔らかくなり形が変化しやすくなるため、ヘアアイロンの熱によって髪をストレートにしたりカールさせたりすることが可能になります。




・髪の毛の構造がどうなっているか知っておこう

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髪の毛は、外側を覆っている「キューティクル」、中間部の「コルテックス」、中心部の「メデュラ」で構成されています。キューティクルは、外部の刺激から内部の成分を守る働きがあり、キューティクルが傷つくと髪の毛内部のたんぱく質や水分が外へ流れて出てしまうことに!このキューティクルをいかに守るかということが髪をきれいに保つためのポイントになります。

■ヘアアイロンを使うと髪が傷むのはどうして?
髪が傷む原因を見ていきましょう。

・髪が乾燥し、キューティクルにダメージ

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ヘアアイロンを長時間髪の毛に当てていると、キューティクルが傷つき内部の水分が蒸発してしまいます。その結果髪の毛が乾燥し、毛先などにダメージを与えることに。




・熱によって固くなる!?たんぱく質の変性

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髪の毛は8割以上がたんぱく質でできているのを知っていますか?魚や肉、卵などのたんぱく質に熱を長時間与えると固くなってしまうように、髪の毛も熱を与えすぎると内部のたんぱく質が固まってしまうんです。「ゴワゴワと髪の毛が固い…」という人はこれが原因かもしれません。

■髪を傷めにくい上手なヘアアイロンの使い方とは!
ここからは髪が傷まない方法について紹介!髪への負担を少なくするにはどうしたら良いのでしょうか?

・何秒までならOK?ある程度高温がベスト

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「高温=ダメージを受けやすい」というイメージから、「低温でしっかりとアイロンをかければOK?」と考える人もいるかもしれませんが、これはNG。長時間熱を与えると髪にダメージを与えやすくなるため、170~180度程度の高め温度でサッと仕上げるのがコツ!髪をプレートに挟んでからはなすまで、3~4秒程度を目安にすると良いでしょう。髪への負担を軽くするだけでなく、仕上がりもきれいになるのでおすすめです。




・濡れた状態でアイロンするのはBAD

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髪の毛は濡れた状態が一番デリケート。水分を含んだ髪の毛は、「キューティクル」がとても傷つきやすい状態なので、濡れたままアイロンをかけるのは控えましょう。




アイロン前のヘアオイルは避けよう!

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トレンドのセミウェットヘアに仕上げるために、人気を集めているのがヘアオイルやヘアスプレー。しかし、「オイルスプレーをつけてから、ヘアアイロンでスタイリングする」という人は要注意!オイルにも水分が含まれているため、アイロン前につけてしまうと髪にダメージを与えてしまいます。ヘアオイルやヘアスプレーはヘアアイロンを使った後が◎

■髪が傷みにくいヘアアイロンの選び方とは?

髪が傷みにくいヘアアイロン選びのポイントをチェック!

・ヘアアイロンに温度調整がある
もともとの髪質やその日の髪の状態、湿度などさまざまな影響で髪は変化します。そのため、ヘアアイロンの温度も髪の変化に合わせて調整する必要があるんです。クセが強く出ているようなら高温でサッと仕上げた方が良いですし、髪の痛みを感じるときは低温の方が傷みを軽減できます。そういったこともあり、選ぶときは温度調整が細かくできる方がおすすめ。

・ダメージケア機能がある
ヘアアイロンは熱を加えて髪を思い通りにするので、どうしても髪に負担がかかります。そういった負担を少しでも減らそうと思えば、スチームマイナスイオンが出るといったダメージケア機能がついているものがおすすめ。

プレートの素材によっては摩擦がおこる
髪の毛をはさむ部分であるプレートの素材は、テフロンチタン、セラミックなどさまざまです。テフロンチタンは摩擦が少なく人気ですが、テフロンのコーティングがはがれてしまうとダメージの原因にも。セラミックはこのふたつと比べると、摩擦が多く髪に負担がかかりやすいともいわれています。

■【ストレート】髪が傷みにくい!おすすめのヘアアイロン
美容院などでプロも愛用!髪が傷まない優秀へアアイロンをピックアップして紹介します。比較的安い価格帯も魅力ですよ。

・定番人気のVSのストレートアイロン

出典:@chisandayo221さん

こちらは『Vidal Sassoon(ヴィダルサスーン)』のストレートアイロン。コンパクトなミニアイロンで、後頭部などの届きにくい部分や襟足部分もスムーズにアイロンすることができます。熱伝導が早く、髪にダメージを与えにくいところがポイント。

・キヌージョのヘアアイロンでサラサラヘアに
『KINUJO(キヌージョ)』の「絹女~KINUJO~ストレートアイロン」は、「楽天市場」のヘアアイロン部門で1位に輝いたこともある実力派ヘアアイロン。ダメージを抑えてくれるなめらかなプレートが特徴で、口コミでは「サロンのトリートメント後のような仕上がり♡」と評判です。

■【カール】髪が傷みにくい!おすすめのヘアアイロン
カールアイロンのおすすめを紹介していきます。

美容師おすすめ☆クレイツのカールアイロン

出典:筆者撮影

愛用している美容師さんが多いことでも有名な『CREATE ION(クレイツイオン)』のカールアイロン。「傷まないコテ」としても知られています。こちらは髪滑りの良いプレート素材にこだわり、髪の摩擦を防いでくれるところが特徴。筆者自身も担当美容師に勧められてこちらを愛用中!温度の上昇がとても早く、長年使ってもこわれにくい丈夫さも魅力です。




・お手頃価格で注目!サロニアのヘアアイロン

出典:ヘアアイロンカールタイプ、美容師ライターおすすめ5選 @ iroha_1681441さん

SALONIA(サロニア)』の「セラミックカールヘアアイロン」の良さは、温度調整ができてデジタル表示というわかりやすさ。最高温度はなんと210度です。価格が3,000円程度とお手頃なのもうれしいポイント。

■【番外編】髪が傷みにくい!おすすめのヘアアイロン
機能性があるおすすめヘアアイロンを紹介していきますよ。

・サロニアのストレートヒートブラシが大注目

出典:ブラシ型アイロンで理想のヘアに☆人気の理由やオススメをご紹介! @mya___kさん

サロニアのブラシ型アイロン「ストレートヒートブラシ」は熱プレートに挟んで伸ばす必要がないので髪に負担がかかりにくいところがポイント。マイナスイオンが発生するのでヘアケアも叶えてくれますよ。幅広ブラシでたくさんの髪を一気にキャッチできるので、スタイリングの時短にも!




マイナスイオンで優しいパナソニックのイオニティシリーズ

出典:@yagigigi1234さん

Panasonicパナソニック)』の「ionity(イオニティー)」シリーズは、マイナスイオンで髪を優しくケアしてくれます。「髪にうるおいやツヤ感が欲しい」「乾燥が気になる…」という人におすすめのヘアアイロンです。こちらはストレートとコテの2way仕様で、使い勝手抜群!初心者にもピッタリですよ。

■用途別!髪が傷みにくい使い方のコツをマスターしよう

ヘアアイロンにはストレートやカールがありますが、それぞれに髪を傷みにくくする使い方があるので押さえておきましょう。

・ストレートヘアアイロン
ストレートヘアアイロンを使うときのコツは温度、髪の量、プレートのあて方。ヘアアイロンの温度が設定温度までしっかり上がって、安定しているときに使用してください。髪の毛を通すとヘアアイロンの温度は下がるので、次にヘアアイロンをあてるときは温度を確認してからプレスするのがおすすめです。次に髪の量とは、プレスするときにとる髪の量のこと。髪の毛を多く取りすぎるとしっかりストレートにならず、クセが残ることもあります。最後にプレートのあて方ですが、ヘアアイロンの下プレートにまずあててからプレスするのがコツ。また、はさんだ髪を少し持ち上げるような感覚でプレスすると、きれいなストレートヘアに仕上がりますよ!

・カールヘアアイロン
カールヘアアイロンを使うときはブロッキングをして温度調整に気をつけてください。カールさせる部分をわけることでカールしやすくなります。またストレートヘアアイロンのときと同じように、温度調整は必須です。髪の毛の量も多く取りすぎてしまうと、熱が均一に伝わらないので注意。カールヘアアイロンで髪を巻き込むときは、プレート部分に5mmほどすきまを開けておくと良いですよ。そうすることで、スムーズに髪を巻き込めます。

■ヘアアイロンは髪に優しいアイテムを選ぼう

スタイリングのマストアイテム、ヘアアイロン。今回は、髪へのダメージをできるだけ軽くしてくれるヘアアイロンを紹介しました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
(mamagirl
掲載:M-ON! Press