cover_e26


 世界的パンデミックに対応し、国によってはほとんどの人が街から姿を消して自己隔離をしているが、その間、動物たちが街に戻って来たようだ。

 各地の広場や通り、高速道路に至るまで、普段は人間と距離を置くことを好む野生動物たちの姿が、最近は頻繁に捉えられているという。

 人気がいなくなった街で悠々とくつろぐ動物たちの姿は、まるで元の住処に戻って来たかのようでもある。

 ここでは世界各地の街で、自由に楽しんでいる野生の動物たちの姿をいくつか見ていこう。

―あわせて読みたい―

新型コロナウイルスの影響で休館となった水族館で、ペンギンがお客さんに。悠々と魚の水槽を見学中(アメリカ)
新型コロナウイルスで活動が制限されたイタリア、ベネチア運河でイルカの姿が発見される
外出が制限されてる?お家で堪能できるアニマルキングダム、世界で配信されている7つの動物ライブ放送
「ベネチアの運河にイルカが泳いでいた」はフェイクだった。多くの人がこのニュースを信じてしまった理由とは
お客のいない空っぽの動物園で、フェネックが館内を大冒険(アメリカ)

15.ピューマ(米コロラド州のボルダー)


1_e7
image credit:clicktosave/Reddit

 この辺りでは、庭でリスやウサギを見かけることは少なくないそうだ。しかし、民家の周りをピューマが平然と歩き回る姿が捉えられている。

14.猿(タイのロッブリー)


Hungry monkeys brawl over food as coronavirus hits tourism in Thailand

 普段は人で溢れているロッブリーの通りは、今は猿で溢れている。どうやら、街に住む猿の軍団と寺院近くに住む猿の軍団との間で、餌をめぐって喧嘩が勃発したようだ。

13.魚(イタリアのベネチア)

 ロックダウン(封鎖)措置で閑散としているベネチアでは、ボートの走行が減り運河の水が透明度を増したと言われている。


 クリアになった水の中に、魚が泳ぐ姿もはっきりと確認できる。

12.カニ(米カリフォルニア州ヴェニス)

 ロサンゼルス西部ヴェニスの運河では、透明度を増した水底にカニの姿が確認できる様子をTwitterでシェア。


渋滞も、飛行機も、人も、汚染もない。私たちの惑星はゆっくりと癒されていっているのだろうか。ヴェニスの運河には鷺や鵜が生息し、澄んだ水の底にはカニの姿も見える。

11.イノシシ(スペインのバルセロナ)

 アメリカでも野生のイノシシが民家の庭に出現しているようだが、スペインバルセロナでも中心地の大通りにイノシシの姿が。


10.鹿(インドの東ガーツ山脈)




 周りに車がない時には道路を思いっきり走るのは爽快!ということで、鹿も道路の真ん中を走行。

9.ヒョウ(インドの東ガーツ山脈)



 インドの東ガーツ山脈地域では、鹿だけでなくヒョウも人間が暮らす場所に姿を現しているようだ。しかし、パンデミック状態に関わらずヒョウはこの地域にしばしば姿を見せることがあるという。

 写真家のShaaz Jungさんは、インド南部の寺院にてくつろぐヒョウの素晴らしい姿を激写した。


8.恐竜!? (ニューヨーク)


 これが、人気がなくなって環境改善された後のセントラルパークの風景…もちろん空想図。


 人間の存在が減り、本来の種が自然の生息地に戻ってくるようになった現在。さすがに恐竜はありえないが、このパンデミック状況は自然界における植物や動物、そして人間のあるべき位置を思い起こさせるようだ、とSNSユーザーらは口にしている。

7.野生の七面鳥(米マサチューセッツ州のボストン)



 街にも、そしてハーバード大学にもその姿が。

6.コヨーテ(米カリフォルニア州のサンフランシスコ)

 ゴールデン・ゲート・ブリッジ(金門橋)の前でまったりとくつろぐコヨーテ

2_e5


 コヨーテは、北米全域に生息していると言われており、その姿を見かけること自体は珍しくはないそうだ。しかし、このように街の真ん中で横になっている姿を見るのはかなり稀だという。

 人のいない中、最高の景色をリラックスして楽しんでいるようにも見える。

5.ペンギン(米イリノイ州シカゴのシェッド水族館)

 閉鎖となり訪問者がいない水族館内で、見物客のように展示ホールを回り、魚の水槽に見入るペンギンたち。


 スタッフの粋なはからいで、普段とは違う冒険をたっぷり楽しんだようだ。

4.日本鹿(奈良県)

 1200頭以上の日本鹿がいる奈良公園は、普段は世界中からの観光客で賑わう場所だ。

 しかし、パンデミックの最中は閑散としており、観光客らから餌をもらえなくなった鹿たちが通りや街の中にまで出没。


3.野生の七面鳥(米カリフォルニア州オークランド)

 マサチューセッツ州に続いて、カリフォルニア州でも野生の七面鳥が出現。閉鎖された小学校の校庭に姿を見せたようだ。

2.アカゲザル(インドのデリー)

 インドでは、猿が街中に現れる光景は一般的だ。推定4000~5000匹のアカゲザルが都市に住んでおり、定期的に人の食べ物を奪い、書類を散らかし、攻撃的な姿を見せることもある。

 しかし今、すっかり人気がなくなった街では、猿もその勢いをひそめてしまったようだ。Twitterでは「ウィル・スミス主演の映画『アイ・アム・レジェンドI Am Legend)』的な姿のアカゲザル」がシェアされている。

1.イルカ (サルデーニャ島のカリアリ)

 ベネチアの運河にイルカが現れたというフェイクニュースが拡散したが、こちらのイルカはサルデーニャ島のカリアリにある船渠に姿を現した時のもの。


Italy Cagliari port dolphin comes out Video shot today the guys of Luna Rossa. Ferries no longer

References:Inverseなど / written by Scarlet / edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52289344.html
 

こちらもオススメ!

―動物・鳥類についての記事―

外出制限中は動物だけを見ていたい?一日中見てられる、犬と猫のYoutubeライブ配信動画まとめ
火事現場から救い出された子猫、りっぱ成長し育ててくれた犬と友情を結ぶ
コロナで外出制限中の男性、あのお菓子が食べたくて、愛犬に「おつかい」させる。作戦成功!(メキシコ)
寂しげにたたずむ野良猫に近づいたら店の中に導かれ、お目当てのキャットフードに案内された(メキシコ)
犬、喜び過ぎた。飼い主が自宅待機、うれしすぎて尻尾降りすぎて負傷したらしい犬が発見された

―画像の紹介記事―

火事現場から救い出された子猫、りっぱ成長し育ててくれた犬と友情を結ぶ
コロナで外出制限中の男性、あのお菓子が食べたくて、愛犬に「おつかい」させる。作戦成功!(メキシコ)
犬、喜び過ぎた。飼い主が自宅待機、うれしすぎて尻尾降りすぎて負傷したらしい犬が発見された
マクドナルド、ロゴマークのゴールデンアーチを分断し「社会的距離の実行」を呼び掛けるキャンペーン
オフィスの天井から落ちてきたのは野生のポッサム!PCの後ろに座り込んでいた(オーストラリア)
新型コロナウイルスで人間の少なくなった街に姿を現し始めた野生動物たちの姿がとらえられる