レアル・マドリーの主将を務めるスペイン代表DFセルヒオ・ラモス(34)の契約延長交渉が難航しているようだ。スペイン『アス』が報じている。

新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るうなか、30日に34歳の誕生日を迎えたセルヒオ・ラモス。例年であれば、家族やチームメート、クラブ関係者を招いて盛大なパーティーを開くが、今回ばかりは自宅で愛する家族とのささやかなパーティーとなるようだ。

新型コロナウイルスによって34歳のバースデーを台無しにされたセルヒオ・ラモスだが、その影響は自身の今後の去就にも及んでいるようだ。

マドリーとの契約が2021年夏までとなっている同選手に関しては、先月初旬の段階で数週間以内に契約延長交渉が行われる可能性がスペインマルカ』によって報じられていた。

だが、その他の選手の去就問題を優先するクラブの姿勢や新型コロナウイルスの影響によって現時点で話し合いは行われていないという。

そして、今後の交渉の中で大きな焦点となりそうなのが、以前から指摘されている契約年数の問題だ。

スペイン代表DFは、2022年開催のカタールワールドカップ(W杯)での通算5度目の出場を今後の大きな目標のひとつに掲げているという。そして、同大会が冬季開催という事情もあり、マドリーと2023年までの契約を結び、同クラブの選手として大会に臨みたい考えを持っている。さらに、37歳となる同シーズンでの現役引退も視野に入れている模様だ。

一方マドリーは現在、複数年契約を結ぶ上限を32歳(以前は30歳)に設定しており、34歳となったセルヒオ・ラモスに対しても、基本的には2022年までの単年契約を掲示する考えしか持っていないという。

また、新型コロナウイルスによる今後の財政的なダメージによっては、現行契約で年俸1400万ユーロ(約16億6000万円)を受け取る主将の存在がネックとなる可能性もありそうだ。

2005年夏にセビージャからマドリーへ渡ったセルヒオ・ラモス。加入初年度から主力として活躍を続け、ここまで公式戦640試合に出場して91得点38アシストをマークし、不動のセンターバックとして君臨している。

2023年にそのマドリーでの引退を希望するカピタンだが、その夢を実現するためにはこれまで幾度もの衝突と和解を繰り広げてきたフロレンティーノ・ペレス会長との今後数か月間に渡る粘り強い交渉が必要となりそうだ。

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