三菱ケミカル及び宇部興産は、共同新設分割により新設する合弁会社にそれぞれのリチウムイオン二次電池用をはじめとする電解液事業を承継させることを決議し、合弁契約書を締結した。

 三菱ケミカル及び宇部興産は、2018年1月より合弁形態で運営している常熟宇菱電池材料を通じて、中国における本事業を共同で行ってきた。今般、提携をさらに拡大し、相乗効果による製品開発力の向上並びに購買、生産及び販売体制の効率化による経営基盤の強化を図るとともに研究開発を統合し、両社の持つ知的財産・技術開発力を一体化することで、国内外における競争力をさらに高め、本事業の長期的な発展を図ることで合意した。

 具体的には、日本において合弁新社を設立し、日本の製造拠点をはじめとして両社の同事業に関わる資産を合弁新社に承継し、統合運営する。本統合に際し、会社分割の効力発生日における合弁新社の発行済株式にかかる持株比率は、三菱ケミカル80%、宇部興産20%。また、常熟宇菱電池材料は、合弁新社の100%子会社とする。なお、三菱ケミカルの100%子会社であるMC Ionic Solutions UK, Ltd.社(英国ダラム州)及び100%孫会社であるMC Ionic Solutions US, Inc.(米国テネシー州)は、本統合の対象外。