4月5日に開催予定だった、実業家の堀江貴文氏がプロデュースする大人の文化祭ホリエモン祭in別府2020」が中止された。別府市の長野恭紘 市長、幻冬舎編集者 箕輪厚介氏らを招き、「来るべき時代の生き方改革の指針を広く社会に知らしめるため、みたいな感じ」(堀江氏)の趣旨で、別府国際コンベンションセンターで開催する予定だった。ゲストとのトークショーやホリエモンの湯と称する足湯を楽しみながらご当地グルメや飲み物を提供する企画が用意されていた。チケットは26万円の「VIPチケット」から6500円のA(一般)チケットまで4種類で、148席分を発売していた。

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 堀江氏は3月30日に自身のツイッターで「十分な感染対策を行った小規模イベントまで中止することはない」としていたが、一転「いや、もう疲れたんでやめます」「イベントなんて面倒臭すぎてやってられない。なので永久中止」「だから今後永遠にホリエモン祭辞めるよって言ってるだろボケ」などと投稿。海外版を含むすべてのホリエモン祭の中止を宣言した。直近に予定されていた別府の「祭」から中止することになった。

 新型コロナウイルスの感染拡大を避けるために中止したわけではなく、開催することにより、多くの批判が殺到することに嫌気がさして全中止を決断。今後については「俺が出ないってだけなんで。勝手にやる分にはいいんじゃない?俺は全く関与しないけどね」として、堀江氏抜きでの開催には含みを残した。

 堀江氏は3月22日名古屋市・金山のイベントスペースで「ホリエモン祭 in 名古屋」を開催。当初予定していた会場が新型コロナの影響で貸し出しが停止され急きょ会場を変更。当日はマスクや消毒液を配布し休憩時間に消毒タイムを設けるなど、感染対策の徹底を図っていた。しかし、新型コロナウイルス感染者が多い愛知県で開催することに対する批判も多かった。(BCN・道越一郎)

「ホリエモン祭 in 別府2020」チケット販売サイト。26万円のVIPチケットから6200円までのA(一般)チケットまでを販売していた