トルコのゲーム開発スタジオ「TaleWorlds」は、新作RPGMount & Blade II: Bannerlord』をSteamにて3月30日よりリリースした。開発中の作品を配信する早期アクセス形式となっている。

 2012年に発表されてから8年以上も開発が続いた本作だが、発売から1日が経過し、ピークの同時接続プレイヤー数が17万8000人を超えるなど力強いローンチに成功していることが明らかとなった。開発スタジオは、本作がSteamにおいて2020年最大のローンチとなったと伝えている。

 『Mount & Blade II: Bannerlord』は、中世ヨーロッパを模したカルラディアを舞台とした戦闘シミュレーションRPGだ。

 プレイヤーは兵士として仕官して成り上がったり、自ら兵士を集めて新たな軍団を築き上げたりと、自由に世界を探索して行動することができる。野党となって悪の道を突き進むことも可能だ。また、プレイヤーの選択はゲーム世界にさまざまな影響を及ぼし、国家から悪人と認定され入国を禁止されるような罰もある。

 「中世戦闘シミュレーション」というとおり戦闘システムにも力が入っており、1対1の個人戦から軍団同士の大規模な戦争をシングル、マルチプレイ問わず堪能できる。

(画像はSteam『Mount & Blade II: Bannerlord』より)

 統計サイトSteamDBでは本作のピークプレイヤー数が17万8000人を超えたことが記録されている。同サイトのチャートでほかの作品と比較すると、あまりの人気にリリース日にサーバーがダウンして遊べないプレイヤーが続出したWolcen: Lords of Mayhem』や、過去最大のローンチを記録したDOOM Eternalといった2020年に好スタートを切ったゲームを超える記録であることが確認できる。

 また、ゲームの公式Twitterアカウントでは、プレイ人数レコードの更新やライブストリーミングの告知が続いており、お祭り騒ぎの様相だ。Twitchでのピーク視聴者数は24万人。ゲームに興味を持っている潜在的な購入予定者はまだまだ多いようだ。

(画像はSteam『Mount & Blade II: Bannerlord』より)

 Steamでのレビュー数は記事執筆時点で8300を超えている。評価は「非常に好評」。レビュワーの中には、発売1日ですでに10時間以上プレイしている者も散見される。早期アクセスということもあり、購入者は前作からのファンが多いと予想されるが、それを差し引いても高い評価を得ている。新作は前作ファンも納得の出来だと言えるだろう。

 レビューは概ね「早期アクセスのためクラッシュが多い」、「前作をそのままパワーアップさせた内容」、「インターフェースは分かりやすくなっている」といった声が多い。前作を素直に拡張したゲームプレイはファンを満足させているが、やはりまだ開発途上でもあるようだ。

(画像はSteam『Mount & Blade II: Bannerlord』より)

 ついに早期アクセスがスタートした『Mount & Blade II: Bannerlord』。多くのプレイヤーが待ち望んだ新しいカルラディアの世界に足を踏み入れているようだ。早期アクセスは1年ほどを予定しており、日本語ローカライズも予定されている。ゲームに興味がある方は、早期アクセスでアップデートによるセーブデータの互換性やゲームがスムーズに機能する保証がない点だけを気をつけて新しいカルラディアに旅立ってほしい。

ライター/古嶋 誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros