新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、文具メーカーのキングジムなどが、4月1日を前にエイプリルフールの嘘を自粛すると発表した。


毎年、普段は真面目に仕事をしている企業や団体が、この日のために渾身のネタを仕込み、楽しい嘘が世の中に蔓延するエイプリルフール。しかし、今年は3月下旬から、新型コロナウイルスをネタにしたジョークやデマが出回ることを懸念する声がTwitterなどで広がっている。


このような状況の中でキングジムは31日、「不要不急のうそはつかないことにしました」とTwitterで告知。「今年はエイプリルフールお休みします」という画像を添え「ご自由にお使いください」としている。ゲームブランドの「Key」も、「コロナ感染症などの情勢を鑑みつつ、またゲーム開発に集中させていただくため」として「エイプリルフール企画を行わない」とコメントした。


ゴールデンボンバー歌広場淳は30日、敢えてこのタイミングでと「4月1日(エイプリルフール)だからってウイルス関連のデマを流したり、混乱をきたすような嘘をツイートする人が現れませんように…!」とTwitterに投稿。声優の諏訪部順一も、「そのネタは今、ジョークとして笑えないぞ・・・という言動をしてしまって、炎上→謝罪する人がどうか出て来ませんように」と警告している。4月1日に向けて、新型コロナウイルスに関連したデマ急増が想定されている。AIなどを活用した災害・危機管理情報サービスを提供するスペクティ社は、リアルタイム危機管理情報サービス「Spectee」を通じ、リスクの高いデマ情報を官公庁や自治体等へ迅速に伝達する体制を強化するとしている。


画像はキングジムのTwitterスクリーンショット