近年、急速に技術力を高め、成長している中国の自動車メーカー。世界トップレベルの日本の自動車メーカーに追いつき追い越すことを目指しているというが、中国メディアの新浪汽車は29日、中国の自動車が日本に劣っているのは「エンジン」だと指摘し、「なぜ中国製エンジンは常に日本を超えられないのか」と題する記事を掲載した。3つの理由が考えられるという。

 その1つが「工業発展の始まりが中国は遅かったこと」。エンジンの製造と現代工業とは密接な関係があるため、優れたエンジンを製造するにはそれに見合うだけの発展した工業が必要であると記事は分析。この点、日本は明治維新から発展を遂げていたため、第二次大戦で敗戦したとはいえかなりの技術を蓄積していたと指摘した。しかも戦後は米国などの支援も受けたが、中国の工業発展は新中国成立後とかなり遅れたため、日本とは数十年から約100年の開きがあると論じた。

 2つ目の理由は「エンジンの研究開発にはコストがかかること」。企業としては利益の追求が第一であり、研究開発にかかるコストに見合うだけの利益を出すことが求められると記事は指摘。このため、中国の自動車メーカーにとっては「自分で開発するよりも他社のエンジンを搭載したほうがコストを抑えることができ、結果的に利益を大きくできる」のだという。

 3つ目の理由は「資源の不足している日本は技術力で勝負するしかないから」だと分析。「匠の精神」によって優れたエンジンを製造することができているのだとしている。

 「車の心臓」ともいわれるエンジン。中国メーカーが日本を超えたいと思うなら、まずは日本から多くの点を学ぶ必要があるだろう。手っ取り早く利益を得ることを追求するのではなく、時間と資金をかけてじっくりと研究開発に取り組む姿勢と匠の精神が、中国の自動車メーカーには必要なのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

なぜ超えられないのか! 中国の自動車が日本に劣っているのは「エンジン」だ=中国