マスク着用はウイルスの感染や拡大防止のうえで一定の効果があるとされ、新型コロナウイルスの拡大を受けて日本ではマスク不足が生じている。しかし、マスク着用に対する認識は国によって大きく異なるようだ。中国メディアの騰訊はこのほど、「欧米諸国と比べ、日本人マスク着用率が非常に高いのはなぜか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、スペインから帰国したという中国人が現地で目にした、欧州の状況と日本の様子を比較した個人の観察を紹介。まず、スペインなど欧州の様子について、新型コロナウイルスの影響が深刻化し、複数の国で国境が閉鎖されるなど緊迫した事態にあるにも関わらず、「街中やスーパーマーケット地下鉄や飛行場など、公共の場でマスクを着用している人の姿は極めて少なかった」と紹介した。確かに欧米では「マスク姿」は病人というイメージがあり、マスクを着用している人が「逆」に差別を受けたりなど、今でもマスクを着用していない人が多いというのは事実のようだ。

 一方で記事は、日本人マスクの着用率がこれほど高い理由について、「日本社会の事情と日本人の国民性が表れている」と主張。日本ではスギ花粉の飛来が春の到来を告げる存在となっているという社会的事情があると指摘し、花粉症の人が非常に多い日本では「花粉対策」としてマスクを着用する人が普段から多いため、欧州のようにマスクを着用することに対する偏見がないと指摘した。

 また、日本人にとってマスクの着用は自分の健康を守るだけでなく、「周囲の人の健康を守るため」でもあるとし、「マスクを着用するということは、周囲に迷惑をかけないという日本人の国民性も表している」と主張。一方、欧州でマスクをしていると「感染者として差別される」と伝え、マスクに対する価値観が日本と欧州では大きく異なり、それが新型コロナウイルス感染者数にも反映されている可能性を指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本人のマスク着用率から見えた「社会の事情と日本の国民性」=中国報道