臍部周辺温度計測のウェアラブルセンサー開発と研究を進める株式会社HERBIO(本社:東京都渋谷区、代表取締役:田中彩諭理、以下 HERBIO)と、株式会社フジクラ(本社:東京都江東区、取締役社長:伊藤雅彦、以下フジクラ)は、Picot(ピコット)で臍部周辺温度の変動推移の連続的な確認を検証するための実証実験を実施し、その有用性の確認と共に、日勤・夜勤を含むシフト勤務中の臍部周辺温度が、日内変動の影響を受けているという結果を得ることに成功いたしました。
■背景と課題
これまでの深部体温計測は、主に直腸や鼓膜にて行っているため、計測時の侵襲性や違和感が課題とされてきました。HERBIOが開発中のウェアラブルセンサーPicot(ピコット)は、既に臍部体温と深部体温の相関性は確認されています。その課題が少ない状態で臍部周辺温度を確認することから、就業中や日常生活における連続的な体温計測が期待されています。

■実証実験の目的
HERBIOが開発中のPicot(ピコット)は、侵襲性や違和感が低い状態で臍部周辺温度の確認が可能とされています。今回の実証実験では、活動時(就業中)における、連続的な臍部周辺温度の測定を実施しました。

■実証実験の概要
実施時期:2019年10月
実験期間:10日間
被験者:フジクラの健康な成人男性10名
測定項目:臍部周辺温度
実施詳細:フジクラ佐倉事業所(千葉県佐倉市フジクラ製環境センサシステムの設置下にて、Picot(ピコット)を装着した状態で通常業務(日勤・夜勤のシフト勤務を含む)に従事していただきました。実験終了時に、被験者より勤務中の連続的な装着感等のアンケートにご回答いただきました。

■実証実験の結果
フジクラ製環境センサ設置下にて、就業場所の環境温度の変化に留意しながら実験を実施した結果、Picot(ピコット)で、勤務中の臍部周辺温度の連続的な変動推移の確認ができました。さらには、日勤と夜勤の臍部周辺温度は日内変動の影響を受けていると考えられる結果を得ることができました。同一被験者の日勤時(図1)、夜勤時(図2)のグラフによると、日勤中の臍部周辺温度は勤務終了にかけて上昇傾向にあるのに対し、夜勤時は同様の業務内容にも関わらず勤務終了にかけて臍部周辺温度の上昇は確認されず、低下傾向にありました。

図1, 図2 日勤・夜勤中の体温変化 ℃
■今後の展望
今回の実証実験において、日内変動の影響を受け、日勤と夜勤で臍部周辺温度の推移が異なることから、業務内容が日夜同様の場合でも、身体の状態に合わせた働き方や休憩の取り方などの工夫が可能です。また、今回は実施期間が10月でしたが、昨今の猛暑などによる熱中症のリスクの可視化なども考慮し、今後はフジクラ製環境センサシステムとPicot(ピコット)などを連携することにより、WBGT(暑さ指数)など環境データと生体データから、日勤時だけでなく夜勤時や夜勤明けの熱中症リスク検知の可能性も期待されます。健康経営や、働き方改革を推進する各企業において、Picot(ピコット)を使いながら、将来的に臍部周辺温度を新しい健康指標のひとつとして用いることができるよう、HERBIOはさらに実証実験を重ねていく予定です。

■株式会社HERBIO(ハービオ)について
株式会社HERBIO(ハービオ)は、「体温」を軸にしたテクノロジーと研究に取りくみ、「生きるに寄り添うテクノロジー」というコンセプトを掲げ、子供からシニアまで健やかに生きることができる世界の実現を目指しています。

■会社概要
会社名 株式会社HERBIO

代表者:田中彩諭理
所在地:〒151-0053 東京都渋谷区代々木3丁目53−1博鵬ビル4階
創立:2017年9月
事業内容:ウェアラブ体温計、体調管理アプリの開発、用途別アルゴリズムや体温を軸にした研究開発、健康食品の開発
URL:https://herbio.co.jp/


会社名 株式会社フジクラ

代表者:取締役社長 伊藤雅彦
所在地 :〒135-8512東京都江東区木場1-5-1
創立:1885年(明治18年)2月
事業内容:光ファイバ・ケーブル、光部品・機器、フレキシブルプリント配線板、コネクタ、自動車電装部品、サーマル製品、産業用電線、配電・民需部品の製造販売
URL:https://www.fujikura.co.jp/

【問い合わせ先】株式会社HERBIO 広報担当 メールアドレス:info@herbio.co.jp



配信元企業:株式会社HERBIO

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