自宅のキッチンで、気取らないのにおいしい一品を作る癒し系お料理YouTuberとして活躍するはるあん。ふんわりとした癒し系のの雰囲気と、日本人なら誰もが好きなメニューの数々が好評を博し、“お嫁さんにしたいYouTuber”との呼び声も高い彼女。素顔は大学生の彼女に、YouTubeでの活動をはじめ現在開発中のレシピ、知られざる素顔や将来の夢を聞いてみた。

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■ 「見栄えも大切だと思います!」

――“お嫁さんにしたいYouTuber”と人気のはるあんさん。そう呼ばれることについて、率直にどう思いますか?

うれしいですけど……実際には「良い嫁」にはならないと思います(笑)。料理を作るということに関してだけは、家族に喜んでもらいたいですけどね。でも、そう言ってくださるのは実は女性の方なんです。コメントで「嫁にしたい(女だけど)」って書いてくださって。それもまたうれしいんですけどね(笑)。

――現在、500近いレシピ動画が投稿されているはるあんのチャンネル。動画にするレシピはどうやって決めていますか?

自分で何回か試作して、レシピを固めてから撮影しています。真似してくださる方が上手に作れないと申し訳ないし、料理動画をあげている意味がないと思うんです。あとは、見栄えも大切だと思います。冷蔵庫にあるもので野菜炒めを作っても、弱いじゃないですか。それだったらわかりやすい、唐揚げトンカツの方が“引き”があるなって。本当はなんでもアップしたいんですけどね!

■ 「『料理は仕事にしたくない』と思ってました・・・」

――そもそも動画配信を始めたきっかけは?

高校生の時に何かやりたいなと思っていたんです。当時から料理は好きだったんですけど、その頃は「料理を仕事にしたくない」と思っていました。「料理だけは趣味として守りたい!」って(笑)。だけど、YouTubeをやるって決めた時に、私には料理だなと思って。結果、今となってはよかったなと思っています。好きなことで評価されるのはすごく嬉しいです! 

――料理をブラッシュアップするためにしていることは?

視聴者さんの反応はもちろん、家族やスタッフさんの意見は聞くようにしています。あとは、母のお友達の主婦の方とか。すごく簡単なレシピが好評だったりするし、こんな料理を作って欲しいというリクエストもされるので、主婦の方の意見として参考にしています。料理に関しては、自分でパン教室に通って先生に教わっています。先生の言い回しも勉強になるんですよね! 教わったものをもとに自分でアレンジしたのが「ほったらかしパン」。いろんなレシピを参考に試作して、その時に自分なりにアレンジして“はるあんレシピ”になるんです。

――今開発している“はるあんレシピ”は?

「魔法の食パン」です。発酵がいらずに焼ける食パンを作りたいんですけど、なかなか魔法が掛からなくて(笑)。1回作って2日間くらいレシピを見直して……それをもう10回くらい繰り返してます。

■ 「以前から本を出すことが夢でした」

――初の書籍『今日食べたい一品がすぐに見つかる! はるあんのとっておきレシピ』が発売されました。YouTubeで人気だった料理レシピやアイデアレシピが詰まった一冊ですが、レシピ本の出版が決まった時の心境は?

以前から本を出すことが夢だったので、本当に実現するんだなって思ってうれしかったですね。料理本は普段から読むので、すごく憧れていたんです。夢が叶いました!

――掲載するレシピは、どうやって選びましたか?

“幸せレシピBest10”は、私が「これが人気だな」と思うものを入れました。あとは、動画ではあまり人気がなくても視聴者さんが実際に作ってくれたり反響が大きかったものをまとめたり、新しいレシピを考えました。

――普段は自宅でひとり、動画を撮影している彼女。料理のプロフェッショナルなスタッフが集結して撮影・執筆という本の制作過程を経験して、新たに発見したことは?

文字にすると伝わりづらくなったりするじゃないですか。なので、この書き方でレシピがちゃんと作れるのか・・・というのは一番気を遣いました。料理本と聞くとかっこいいイメージがわたし的にあったんですけど、でもかわいい雰囲気の本が作りたいとスタッフの方にお願いしました。動画の雰囲気がそのまま本になったらいいなと思ったんです。

撮影自体は、すべてにビックリでした(笑)。動画はひとりでできるけど、本の製作にはこんなにも多くの人(編集者カメラマン、フードコーディネーター、デザイナー)が関わっているんだなと思いましたね。

――撮影当日は、どんな気持ちで臨まれましたか?

本の撮影では、何品も並行して作っていったのでキッチンもフル稼働。スタッフのみなさんが家に来るっていうのは新鮮で、信じられないような光景が目の前に広がっていましたね・・・(笑)。普段は自分ひとり動画を作っているので、プライドはどこかにあったとは思うんですけど、プロの力を目の当たりにすると「写真だとこういう盛り付けの方が綺麗に見えるんだ」と発見したり・・・。今後、自分の動画でも取り入れていきたいですし、実際に、レシピを文章で解説する時の言葉選びや料理用語も勉強になりました。

――最後に、今後の目標をお聞かせください。

もっと料理が上手になりたいです。マニアックな料理も作りたいけど、かと言って家庭料理が作れなくてもダメなので、幅広くいろんな料理を知って、全体的に向上したいなって思います。あとは、自分なりのポイントをレシピに入れられたらなと思います。料理を基盤として、料理家としていろんなところで活躍できるようになれたら。YouTubeとInstagramは今まで通り頑張って、本もまた出せるようになりたいし、いつかは料理番組にも出演したいです! (ザテレビジョン

お料理YouTuber・はるあんが初の料理本を出版!