賀来賢人が主演を務めるMBS/TBSドラマイズム「死にたい夜にかぎって」最終話3月31日までに放送され、浩史(賀来)とアスカ(山本舞香)がともに過ごした6年間にピリオドが打たれた。じっくりと描かれた2人の別れのシーンに、視聴者から感動の声が上がっている。(以下、ネタバレがあります)

【写真を見る】浩史(賀来賢人)とアスカ(山本舞香)の別れのシーンに視聴者、涙…

■ 「まあまあ楽しかったね」

同作は、原作者・爪切男氏本人の実体験エピソードを書いた同名小説を実写ドラマ化したもの。幼くして母に捨てられた主人公・小野浩史(賀来)が、さまざまな女性たちとの出会いを通じ、ときにぶつかり合い、たまに逃げたりしながら、少しずつ笑顔を取り戻していく、悲しくもユーモアあふれる物語だ。

最終話では、浩史とアスカの別れが描かれた。

2011年4月、「浩史、別れよっか。別れよう」と切り出したアスカ。それから1カ月半、アスカが出ていく日がやってきた。ネットのチャットで知り合い、付き合い始めてから6年が経っていた。

「じゃあね」と出ていこうとするアスカに浩史が「見送るよ」と名残惜しそうに申し出て、2人は駅までの道を一緒に歩くことに。思い出がいっぱい詰まった街なかを、噛みしめるように2人は歩いた。

「この豆腐屋さん、めっちゃ行ったね」

「あ、冷蔵庫にアイスいれっぱだ。食べていいよ」「食べちゃお。アスカがアイスくれるの初めてじゃない?」

別れを惜しむように、道々何気ない会話を交わす2人。だが、そんな時間にも終わりが訪れた。

アスカは浩史に「短いけど手紙書いたから」と手紙を渡し、「じゃ、お世話になりました。長い間」「まぁまぁ楽しかったね」と言って電車に乗り込んだ。

顔をくしゃくしゃにして泣きながら見送る浩史。一方アスカは、窓の外に立つ浩史の方を見ず、ただひとり涙をこらえながら黙々と駅弁を食べ続けた――。

アスカの涙&手紙に反響「涙腺崩壊した」

穏やかで、お互いへの思いの大きさがにじむ2人の恋の終わらせ方に、視聴者からは感動の声が続々!

SNSは「切なかった。もっと見たい」「じわじわ沁みる…」「いいドラマだった。感動した」「アスカの涙…本当は浩史のこと、大好きだったんだね」といった声が上がった。

去っていくアスカが浩史に渡した手紙のメッセージ「6年間、おたがいに時間のムダだったね まじで でも最高に楽しい時間のムダづかいだったよ ありがとう」にも、「手紙、アスカちゃんの思いがこもってて涙腺崩壊した」「あの手紙と最後の涙。アスカのホントの気持ちが痛いほど伝わった」といった感動の声が飛び交った。

恋愛ドラマが低調と言われる中にあって、甘いラブコメディー「恋は続くよどこまでも」(TBS系)が大ヒットした今季。別れというアンハッピーな結末を迎えた「死にたい夜にかぎって」は、ハッピーエンドの「恋は続くよ―」とは異なる表現ながら、2人の男女のじんわり優しく温かい愛情と絆をきちんと描き、視聴者の心をとらえた。今、先が見えない不安の中にある人々の心に、人と人とのつながりの温もりを伝える作品ともなったようだ。

死にたい夜にかぎって」最終話は「TVer」と「MBS動画イズム」で無料配信される。また、同作の特別編「あとがき」がTSUTAYAプレミアムで独占配信中だ。浩史がなぜ自身の女性体験を小説にしようと決意したのか…その一端を浩史の過去のエピソードも交え、つづっていく。アスカの新しい彼氏でDJ西井役には浅香航大、20歳の浩史(青木柚)の初体験の相手となる車椅子のミキさん役を安達祐実が演じる。(ザテレビジョン

「死にたい夜にかぎって」6話シーン写真