中国人は自国や他国について「大国」や「小国」といった括りで物事を捉える傾向にあるが、中国メディアの今日頭条はこのほど、韓国について「決して見くびることができない国」だと主張し、その実力は大国と肩を並べるほどだと論じる記事を掲載した。

 記事は、極めて大きい国土を持つ中国から見ると、韓国はどうしても小さな国に見えると指摘。959万7000平方キロメートルに達する中国の国土面積に対し、韓国の国土面積は10万平方キロメートルにとどまり、13億人を超える人口を抱える中国に対して、韓国の人口は5147万人ほどしかいないと指摘した。

 多くの中国人は「小さいものは実力も取るに足らない」と往々にして考えがちだと指摘する一方で、「アジア四小龍」の1つに数えられる韓国は決して見くびることのできない実力を持っていると強調。特に経済の競争力は非常に高く、世界の優れた企業をランク付けする「フォーチュン・グローバル500」には毎年多くの企業が名を連ねると指摘した。

 さらに、中国は製造業の高度化を目指しているが、韓国の製造業の競争力は非常に高く、中国の目指すハイテク製造業においても半導体などでは韓国企業が世界トップシェアを獲得していることを強調。また、造船や自動車産業の競争力も高いほか、韓流に代表される文化・コンテンツも世界中に輸出を行なっているのが韓国だと伝え、大国と肩を並べるほどの実力を持つ韓国について「中国人は決して軽視したり、見くびったりしてはならない」と主張した。

 記事に寄せられたコメントを見てみると、「日本も韓国もあんなに小さな国土で、どうやってあんなに発展できたのだろう」、「国土が大きいからと言って、国土の小さい国を見くびることなんてできるはずがない。国土の大きさは大国の条件ではない」といった声が見られ、多くの中国人は韓国の競争力を認めているようだった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

韓国を見くびってはならない「その実力は大国と肩を並べるほど」=中国報道