3月30日名古屋駅前の家電量販店で「新型コロナウイルスに感染している」と叫び業務を妨害したとして逮捕された男の「動機」が判明し、呆れる声が相次いでいる。

 事件が発生したのは名古屋駅前の家電量販店。前日の29日、同所を訪れていた42歳の男が突然「俺コロナだよ、コロナだよ」と叫び、店の業務を妨害。威力業務妨害の疑いで逮捕された。なお現在のところ、男に新型コロナウイルスの症状は見られていないそうだ。

 30日になり、容疑者の犯行動機が発覚。当日、家電量販店には携帯電話を契約するために訪れており、「携帯の契約の待ち時間にイライラしたから」などと供述しているという。待ち時間の長さに腹を立て、「新型コロナウイルスに感染している」と虚偽の発言をした可能性が、極めて高いものと見られているのだ。また、男は当時酒に酔っていた模様で、警察が状況を調べている。

 新型コロナウイルス感染拡大の不安を逆手に取った事件に、ネットユーザーから、「携帯電話の契約なんて、かなりの時間がかかるもの。待ちきれないなら、出直せばいいだけの話で、コロナを盾にするなんて頭がおかしい」「こういう人間が増えている。もっと厳しい罪に問うべきだ」「並ぶのが面倒ならネットで契約すればいい。迷惑だ」「この時期にコロナ発言は重罪にするべき」など、怒りの声が相次ぐ。

 一方で、「こいつの行動は許せないが、携帯電話の契約に時間がかかりすぎるのも事実」「携帯会社もスピーディーに契約の話を進めるよう努力してほしい」という意見もあった。

 新型コロナウイルスの不安と恐怖が高まっている中、「感染している」と虚偽の発言を行い、業務を妨害する人間が続出している昨今。感染拡大防止策と合わせて、関連した事件を厳しく取り締まるような法律が必要になっているようだ。

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