濃すぎるキャラが激しくぶつかり合うコントが魅力のお笑いトリオジェラードンが、今年1月に東京・有楽町朝日ホールで行った公演がDVD化。自身初の単独DVDジェラベストとりあえず10本~」として、4月15日(水)に発売される。

【写真を見る】DVD「ジェラベスト~とりあえず10本~」より。かみちぃ扮する地下アイドル“如月マロン”は、MVの再生回数が303万を超える大人気ぶり!

そこでザテレビジョンでは、にしもと、海野裕二、かみちぃの3人を直撃。DVDに収録されたコントについて解説してもらうほか、盟友・ネルソンズとのジョイントライブツアー「ジェネレーソンズツアー2020!~今年は6ヶ所~」への意気込み、レギュラー出演中の「有田ジェネレーション」(TBS系)のエピソードなど、たっぷりと話を聞いた。

■ 如月マロンで舞台に上がると、本当にアイドルみたいな気分になってファンサービスしちゃうんです(笑) / かみちぃ

――初めての単独DVD発売、おめでとうございます

にしもと:ありがとうございます!

かみちぃ:僕ら13年間ずっと、本当にネタしか作ってこなかったんで、ライブDVDっていうのは夢だったんですよね。

海野裕二:すぐに2枚目を出したいくらい、ネタが溜まってますから。

――本編に収録されているライブの会場となった有楽町朝日ホールは、普段出演されている劇場とは違いましたか?

海野:ええ、もう全然。シソンヌさんや東京03さんのような、高級なお笑いをやるような雰囲気で。下見に行ったとき、「俺らが出ていい場所なのかな?」って思いました。僕らのネタって、言ってしまえば、僕が立ってるところに変な2人がやって来るっていうだけのコントじゃないですか(笑)。そんなものが、こんな立派な劇場でウケるのかと。

――実際、ライブの出来栄えはいかがでしたか?

海野:もう大満足ですね。

かみちぃ:平日で、お客さんの入りもちょっと心配だったんですけど、ありがたいことに満席になりまして。

海野:ほんと、あったかいお客さまで。家族連れの方もいらしてて、うれしかったです。

にしもと:僕ら、YouTube(「ジェラードチャンネル」)にネタを上げまくってて、みなさん、すでに見ているネタも多いから、そこまで爆発的な笑いは起きないのかなと思ってたんですよ。でも、いざ始まったら、ネタおろしくらいの新鮮な反応を頂いて。拍手笑いも多くて、質のいいお客さんだなって思いました。

海野:「質のいい」って、何様だよ(笑)。でも本当、すごかったですね。1本目の「握手会」のネタで、“如月マロン”(かみちぃ扮する地下アイドル)が出てきた瞬間、「ワ~ッ!!」って。

――「ジェラードチャンネル」でも如月マロンのMVが大好評ですし、「握手会」を1本目に持ってきたということは、やはりこのネタがジェラードンの代表作になるのでしょうか。

かみちぃ:そうですね、このコントで僕らのことを知ってくださった方が多いと思うので。去年のライブでは、「握手会」は、とっておきみたいな感じで最後にやってたんですけど、そうすると客席から「あのコント、まだかなぁ」みたいな空気を感じるんですよ。だから今回は、一番最初に「握手会」をやって、お客さんにスッキリしてもらおうと(笑)

――今回は7分ほどの尺ですが、これが正式なバージョンですか?

海野:もはや何が正式かわかんないんですよ。毎回いろいろ足しちゃうから、やるたびに長くなってきてて(笑)。まず冒頭、僕とかみちぃで3、4分やってますけど、あのくだりも、もともとそんなに長くなかったんですよね。

にしもと:地方の営業なんかだと、僕らの持ち時間は大体10分なんですけど、この二人で9分やっちゃうことがあって(笑)

海野:かみちぃがテンション上がっちゃうんですよ。

かみちぃ:如月マロンで舞台に上がってお客さんから歓声を頂くと、本当にアイドルみたいな気分になって、ファンサービスしちゃうんです(笑)

■ 「勇者」のコントは、首が締まりすぎて、オシッコ漏れてるときがあるんです(笑) / にしもと

――「ウエイトリフティング」も爆笑ネタのひとつですが、「有田Pおもてなす」(NHK総合)で披露した際、有田哲平さんが、にしもとさんが“おなら”をするくだりを酷評していましたね(笑)

海野裕二:そうなんです。でも、実はもっと前から言われてて…。

かみちぃ:「有田ジェネレーション」の収録の打ち上げで言われたんですよ、「あのネタは面白いけど、おならで冷める」って。ガチのダメ出しだったと思うんですけど…。

にしもと:それなのに、「おもてなす」でも懲りずにおならしちゃいまして。

海野:有田さんも「ん?」って、急に表情が曇っちゃって(笑)

――やっぱり、おならのくだりはどうしても入れたいわけですか。

かみちぃ:ウケてなかったら、やめてもいいんですけど…。

海野:ちょっとウケるからなぁ(笑)

にしもと:おならがウケるというか、僕がおならした後、海野が「関係ねえ、関係ねえ!」って励ますところでウケるんですよね。

海野:そういえば、かが屋の二人が、あそこが一番好きって言ってました。「屁こいた人に『関係ねえ』って、最高ですよ!」って(笑)。かが屋は、おならのSEとか絶対使わないタイプだから(笑)、よけい面白く感じるのかもしれませんね。

――ほかに、思い入れのあコントは?

にしもと:「勇者」は見てほしいですね。僕が首輪を付けられたまま動き回るくだりがあるんですけど、DVDで見返したら、(手綱を持つ)かみちぃが宙に浮いてるんですよ。僕の首の力だけで、人間一人持ち上げちゃってるんです。首が締まりすぎて、たまにオシッコ漏れてるときがあるんですけど、それも当然だなと(笑)

海野:めっちゃ狂暴なキャラクターなのに、あの瞬間だけ被害者みたいな顔だもんね(笑)

にしもと:でも、手を抜くと面白くないから、かみちぃには綱を持つ手をゆるめないでほしいですね。

海野:(笑)。にしもとが体を張っているのが、これと「ウエイトリフティング」か。

にしもと:「ウエイトリフティング」は背骨、「勇者」は首を酷使しています(笑)。僕もそろそろ体を鍛えないと…。

かみちぃ:鍛えるの?

にしもと:うん。でないと、50、60(歳)になったとき、このネタできなくなっちゃうから。

海野:たぶんやらないよ、このネタは(笑)

にしもと:いやいや、50歳がこのネタやったら絶対面白いって。

海野:まず、俺が50で勇者の格好してたらおかしいだろ!

――(笑)。今作には、数多くのネタの中から厳選された10本が収録されていますが、選定の基準は?

海野:とにかく“厳選”って感じで、特に基準はないです。かなり昔のネタもありますし。

かみちぃ:「ハチ公前」「人見知り」あたりは、けっこう前に作ったネタですね。あと、それぞれタイプが違うネタを10本選んだ、というのはありますね。

海野:そうだね、幅のあるところを見せたいってことで。

かみちぃ:例えば「音楽学校」というコントは、自分たちでは気に入ってるんですけど、テレビ番組では「ジェラードンっぽくない」みたいな理由で、あんまりやらせてもらえないんです。「もっとキモいのちょうだい」って言われちゃうんですよ。僕らにしては、シュッとしたネタなんで(笑)。でも今回は、あえて入れさせてもらいました。

■ 「有ジェネ」がなかったら、ネルソンズとの合同ライブもやってなかったと思います / 海野

――そして特典映像は、にしもとさん扮する、如月マロンファン“ごろうさん”の密着ドキュメント

にしもと:はい、完全ぶっつけ本番のアドリブで撮りました。

海野裕二:泣こうと思えば泣けるドキュメントになってます(笑)

にしもと:ただ、まだ見てない方には、あまり期待しないでほしい、ということだけは言っておきたいです(笑)。何かのついでに、“ながら見”するぐらいがちょうどいいと思います。

――(笑)。そしてこの春は、ネルソンズとの合同ライブ「ジェネレーソンズツアー2020!~今年は6ヶ所~」も開催されます。この企画は2017年スタートしたそうですが、どんな内容なのでしょうか?

かみちぃ:それぞれが新ネタを3本ずつやって、一番面白かったネタと一番面白くなかったネタをお客さんに投票していただいて。で、その集計の間、2組でのユニットコントを2本やる、という構成です。

海野:ユニットコントは、最初の頃は、どっちかのネタを2組でやる、みたいな形だったんですよ。「握手会」に和田まんじゅうが入る、とか。でも今はがっつり、2本とも新作のコントをやってます。

にしもと:ネルソンズは、このライブで作ったネタで「キングオブコント(2019)」(TBS系)の決勝に行きましたからね。

海野:結果、下から2番目(決勝6位)でしたけどね(笑)。でも、最近のネルソンズのネタは、ほぼ「ジェネレーソンズ」から生まれてると思いますよ。

かみちぃ:一応、2組の勝負という構図があるから、勝ちたいっていう気持ちがいい方向に作用してるのかもしれないですね。

――ネルソンズは、ジェラードンの2期下の後輩ですが、先輩・後輩の壁は…?

海野:全然ないです。ほぼ同期、みたいな。

にしもと:俺に対しては、敬語も使わないし。

海野:特に和田がね(笑)

にしもと:和田と二人でよく飯に行くんですけど、たまに思い出したように、さん付けになるくらいで(笑)。いつもは「ジェニシ」って、あだ名で呼ばれてます。

海野:ネルソンズは、芸歴では後輩だけど年齢は上、っていうのもあるんですよね。あと和田に関しては、既婚者だってことでマウントを取ってくる(笑)

――では、先日(2020年2月4日)結婚されたにしもとさんに対しては、接し方が変わってきたのでは?

にしもと:変わらないですけど、結婚生活の話をするようにはなりました(笑)。岸(健之助)ともよく話すんですよ、「子どもはいつ作ろうか」とか。

海野:奥さんと話しなさいよ(笑)

――2組とも「有田ジェネレーション」のメンバーですが、共演する前から親しかったんですか?

にしもと:いや、「有ジェネ」のレギュラーになってから、ですね。

かみちぃ:それまでは僕、ネルソンズは3人ともちょっと苦手だったんですよ。でも、「有ジェネ」のラップでディスり合う企画(「ファンキージェネレーション」)で、和田と対決したとき、お互いに思ってたことを全部ぶちまけたんです。和田も和田で、僕に対して苦手意識があったと思うんですけど、それ以来、急接近した感じがありますね。

海野:だから、「有ジェネ」がなかったら合同ライブもやってなかったと思います。

かみちぃ:「ジェネレーソンズ」という名前も「有田ジェネレーション」から頂いてるんで。

■ 有田さんは、お笑いが好きすぎるんですよ。変態の域なんです(笑) / 海野

――その「有田ジェネレーション」についてもお聞きしたいんですが。収録はどんな様子ですか?

海野裕二:どこよりも緊張する現場です。有田さんが、お笑いが好きすぎるんですよ。現場だけじゃなく、打ち上げでもずーっとお笑いの話をしてますから。24時間お笑いのことを考えてるんじゃないかっていうくらい。

にしもと:YouTubeで若手芸人のネタを見まくってるらしいし。

海野:だから、有田さんの前でネタをやるときは、新ネタじゃないとウケないんです。

かみちぃ:そう。一回でもテレビでやったことがあるネタは、有田さんは絶対チェック済みなんで。

にしもと:僕らに限らず、挑戦者として来た超若手の芸人のネタですら、有田さんは「あ、これ見たことある」って言いますからね。

海野:要は、変態の域なんです(笑)

――では、ザテレビジョン恒例の質問です。今後出演してみたい番組は?

海野:やっぱり一番の目標は、「キングオブコント」決勝進出、ですね。

にしもと:僕は「(世界の果てまで)イッテQ!」(日本テレビ系)。奥さんが「イッテQ」が大好きで、「『イッテQ』にいつ出るの? 出ないと認めないよ」って言うんです。「あたしゃ認めないよ」って。

海野:なんで浅香光代さん?(笑) 僕は「しゃべくり007」(日本テレビ系)ですね。あと、「メレンゲの気持ち」(日本テレビ系)。この2番組に呼んでいただけたら、売れた感ありますよね(笑)

かみちぃ:僕も、売れた感を出すためにも、お散歩系の番組に出たいです。

にしもと:えっ、街ブラとか苦手でしょ?

かみちぃ:でも、ああいう番組のゲストって、面白さは求められないじゃないですか。そこにいるだけでいい、みたいな。そういう存在に憧れるんです。

にしもと:…あ、忘れてました、一番出たい番組。「全力!脱力タイムズ」(フジテレビ系)。

海野:あっ、それは俺も出たい! 有田さん、ゲストの俳優さん、その横に自分…なんて画ヅラを想像するだけでワクワクしますね。

かみちぃ:にしもとも俳優さんの横に座りたいの? あのポジションで出たいってこと?

にしもと:いや、最後、幕が開くと出てくる…。

海野:“ニセ者”のポジション(笑)

にしもと:ミルクボーイの内海(崇)さんかと思ったら俺だった、みたいな。

かみちぃ:それは本当にありそう(笑)。(ザテレビジョン

念願の1st DVD「ジェラベスト~とりあえず10本~」をリリースするジェラードン