日本でも新型コロナウイルス感染者の爆発的な増加が懸念されている。2月初旬の日本国内の感染者数は10数人ほどだったが、2月末の感染者数は200人以上に達し、4月1日には日本国内の新型コロナウイルス感染者数は2100人を超えた。

 3月の1カ月間で感染者数が約10倍になったことがわかるが、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の防疫状況は「ロックダウン前の武漢の状況を連想させる」と論じた。

 ロックダウン以前における武漢市の様々な対応を「愚かな措置」として批判する声は少なくない。たとえば、新型コロナウイルスの発生について報告した人を「デマを流した」として処分したことや、「新型コロナウイルスは伝染性が強くない」と発表したこと、ロックダウンの約1週間前に大規模イベントを開催したことなどは、今なお「愚かな措置」として批判されている。

 記事は、日本の状況はこれを連想させると説明。新型コロナウイルス感染者日本国内にいるという状況にも関わらず、地方都市では今なお伝統的な祭りや大規模イベントが開催されるケースがあることや、中国やイタリアで実施されているロックダウンが日本では実施されておらず、週末や夜間の外出自粛にとどまっている点を指摘。

 また、東京でも小規模ながら様々な集まりが行われる予定も未だにあるようだが、疫病には戦争のように人類を滅亡させる非常に大きな力があると論じ、それゆえ人類は疫病の破壊力を決して軽く見てはならないと警告した。

 人類史上におけるパンデミックには新型コロナウイルスの他に、ペストスペイン風邪天然痘などがあるが、将来また新たなウイルスが出現する可能性もある。疫病には国家そのものの土台を揺るがす力があるゆえに、日本も新型コロナウイルス対策を強力に推進していく必要があるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

強硬な措置を取らない日本、「ロックダウン前の武漢の状況を連想させる」=中国