お笑い芸人・陣内智則が自身の公式YouTubeチャンネル『陣内智則のネタジン』で4月1日ピン芸人として初めてネタを披露したお笑いライブの記録映像を動画内で公開した。新型コロナウイルスに感染し、3月29日に亡くなった先輩芸人・志村けんのギャグを盛り込んだネタであることも手伝い、ネット上で話題になっている。


 動画は、黒いジャケットを着た陣内が志村けんへの想いと感謝の気持ちを語り、冥福を祈るシーンから始まる。ピン芸人としての最初に作ったネタには思い入れが深く、もともとYouTubeで配信する予定があったという。コントの途中で志村けんの名前やギャグを使っていることから、改めて冒頭のシーンを追加撮影したと陣内は言う。


 公開されたのは、恐らく陣内が23歳の頃に開催されたというお笑いライブの映像だ。『悩み相談』と名付けられたネタの中で陣内は、擦りガラスで顔を隠し、音声を変えた状態で椅子に座っている。年上の彼との関係に悩む23歳の女性という設定だ。近年の陣内のコントの特徴である映像や音による派手な演出はまだなく、最初から最後まで『語り』のみで進んでいく。


 初の一人コントということもあり、画面に映る陣内には若干のぎこちなさも感じるだろう。しかし、途中で「なんだチミは!?」「だっふんだ!」など志村けんのギャグがオチに使われるたび、客席から笑い声が響く。現在では放送できない内容があり、何度も『ピー!』という音が入るのもご愛嬌だ。


 動画の後半では、陣内がこの『悩み相談』に込めた強い想いが約6分間にわたって語られる。「姿を見ると不幸になる」と噂された不遇のコンビ芸人時代から、ピン芸人として舞台に立つに至った経緯まで順を追って話した後、芸人としてクビを免れた理由にはお笑いコンビ『2丁拳銃』が関係していることを明かした。現在は“クズ芸人”と言われることが多い2丁拳銃の小堀裕之についても、「あんなクソみたいな小堀にもね、僕は感謝してるんですよ」と話し、笑いを誘う。


 4月3日時点で、すでに36万回以上も再生されているこの動画。コメント欄には「ありがとう陣内さん 志村けんさんはたぶん天国で笑ってますよ」「志村けんさんは、保育園の頃から見ててほんとに衝撃だったなぁ 今までありがとう。安らかにお休みください。ご冥福をお祈りします」など、志村けんを偲ぶ視聴者からの声が寄せられている。


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※画像はYouTubeから

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