FIFA国際サッカー連盟)は3日、東京オリンピックの男子サッカーにおける出場資格について、「24歳以下」の年齢制限で行うことを推奨する意向を発表した。

 FIFAは3月に新型コロナウイルスパンデミックによって生じる問題を解決するための審議会を設置し、事案の1として延期となった東京五輪の男子サッカーの出場資格について検討。審議会は3日にビデオ会議を行い、来年に行われる大会でも当初の出場資格である「1997年1月1日以降に生まれた選手とオーバーエイジ枠3名」を引き継ぐ方針を理事会に推奨することを決めたという。理事会の承認を受けて正式決定となるようだ。

 また、IOC国際オリンピック委員会)のスポーツ・ディレクターを務めるキット・マコーネル氏も同日、IOCの公式サイトを通じて、男子サッカーの出場資格について言及。「大会日程が決まって数日しか経っていないが、すでにFIFAを含む各連盟と話し合いを行っている。この数週間中には最終決定を出したい。まだ決まってはないが、出場権を獲得した選手やチームを来年の大会に参加させるのが合理的だと想像できるはずだ」とコメントしていた。

 今年7月に開幕する予定だった東京オリンピックは、世界的に猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響により約1年間の延期が決定。3月30日には、2021年7月23日に開幕することで合意に至ったことも発表された。

 五輪の男子サッカーでは、出場資格に「23歳以下」という年齢制限があり、東京大会では「1997年1月1日以降に生まれた選手とオーバーエイジ枠3名」がメンバー登録可能だったが、大会延期に伴い、開幕時に24歳以上になっている選手の出場資格が失われる可能性が浮上していた。

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