代替テキスト
(撮影:吉澤健太)

「佳子さんは、複雑なんだけどユーモアがあって、優しいけれどちょっとした孤独もあって。すごく人間的で素敵な女性。初めて脚本を読んだとき、物語に引き込まれてしまって。絶対にやりたいと思った役です」

そう話すのは、最新作の映画『甘いお酒でうがい』(4月10日公開)で、「ちょっぴり後ろ向きだけれどポジティブ」なOLを好演している、松雪泰子(47)。

原作はシソンヌのじろうが、コントで演じてきた架空のOLの日記という設定で書いたもの。派遣OLの川嶋佳子(松雪)は、平凡な日々のなかにも、自分なりの小さな幸せを見つけながら暮らしている。しかし、会社の後輩である岡本くん(清水尋也)と出会ったことで、日常に変化が訪れて……。

実は、佳子と松雪自身には、共通点も多いのだという。

「私もよく、物に話しかけてるんです(笑)。掃除するとき『ありがとう』って言ったりとか。それに、日々内省して自分の居場所を確かめるところも同じ。佳子さんの場合は、お酒を飲んでるときかもしれないんですけど、私は息子と向き合う時間のなかで、教えてもらうことがたくさんありました」

そんな一人息子も、いまやもう大学生にーー。

「最近、家事を分担するようになったんです。洗濯担当をお願いしてるんですけど、大学生活が楽しくてしょうがないみたいで、あんまり(笑)。私は少し落ち着いてきたので、音楽活動を再開してみようかなと思っています。いまアルバムを作っていて、ライブもできたらなって」

子育てが一段階したいま、新しい恋の予感はあるのだろうか。劇中では、二回り年下の男性と恋に落ちていたが、松雪自身は年下男性との恋は、あり?

「つっこんだ質問ですね(笑)。でも新しい恋もあったらいいなって思いますけど(笑)。募集中って書いておいてください!」

「女性自身」2020年4月14日号 掲載