世界で高く評価される日本車に対し、中国車は中国国内においても「乗っていてはメンツが立たない車」とみなされることが多い。一体なぜ、こうした評価の差が生じるのだろうか。中国メディアの百家号は3日、日本車が世界で評価される背後の要因について考察する記事を掲載した。

 記事は、中国国内において日系車の売れ行きがずっと好調であった背後には、消費者からの高い評価があったと指摘し、その評価は耐久性や信頼性といった点から生じていたと主張。逆に、中国車は「買ったばかりの頃は調子が良いが、少し時間が経つとすぐに不具合が出てくる」という声が多く聞かれるが、こうした違いが生じるのは「日本人がモノ作りにおいて、細部まで徹底して手を抜かない」ことが関係しているのではないかと主張し、たった1つのネジですら高い精度で作っているからこそ、精密さが要求される機械は精密さが保証されるのではないかと考察した。

 続けて、どのようなモノ作りであっても「それに取り組む態度が重要になる」と主張し、どれだけ小さな部品であっても手を抜かないことが優れた製品を生み出すうえは不可欠になると主張。中国人からすれば、ネジはただのネジであり、取るに足らない小さな部品に過ぎないが、日本人はネジですら最大限精度の高いものを作り、使用すると強調。なぜなら自動車は常に振動にさらされるものであり、振動によってネジが緩めば故障につながることを知っているからであり、信頼性を確保するためには小さなネジですら手を抜けないことを知っているからだと論じた。

 日系車が世界で売れているのは、「まさに細部まで手を抜かない日本人の性格や国民性が反映された事実」だと主張し、中国車が将来的に世界で売れるかどうかは「技術力の向上といった要素ではなく、中国人が日本人のように細部にこだわったモノづくりができるかどうかにかかっている」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本人のモノづくりの精神を見れば「日本車が売れる理由がよく分かる」=中国報道