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新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、日本国内では東京ディズニーリゾート上野動物園といった施設が休園しているが、アメリカでも人が集まる施設はほとんどが閉館となっている。このほどテキサス州にある水族館が閉館中にイルカの水槽へとナマケモノを連れてきたところ、イルカ達が大興奮したようだ。『LADbible』『NDTV』などが伝えている。

米テキサス州にある州立水族館のFacebookに先月26日に投稿された、満面の笑みを浮かべているように見えるイルカの写真が人々の注目を集めている。同水族館は他の多くの施設同様に一時閉館しており、4月末までの閉館期間中でもスタッフらは日々動物の世話を行っている。

来園者のいない静かな館内は、動物達にとっても刺激の足りない退屈な時間だと思われた。そこでスタッフらは館内の人気者であるナマケモノの“チコ”と“ゼナ”に水中生物を見せてあげようと思いたったようだ。そして当日、ナマケモノの館内巡りはゼナがぐっすり眠っていたため、3歳のチコだけが参加することとなった。

チコは同水族館のスタッフが抱えている太い木の枝にぶら下がった状態で館内を移動し、熱帯魚やワニ、サメなどの水槽を見て回った。チコは物静かで特に興奮する様子もなく過ごしていたが、4頭のバンドウイルカがいる水槽に到着すると、アクリルガラスの向こうからイルカ達が興味津々の様子でチコに近づいて来た。

チコは相変わらず無関心だったが、イルカの“リコ”と“スクーナー”は初めて見る人間以外の陸の生物に大興奮しているようだった。口を大きく開けて何かを語りかけたり、仰向けになってチコの気を引こうとする仕草を見せるなど、まるで人間の子供のようにはしゃいでいた。この様子を捉えた写真がFacebookに投稿されると次のような意見が寄せられた。

「チコはずっと寝ているみたいだけど、私はこの写真が大好き。私達に素敵な笑いをありがとう。」
「本当にこんな素晴らしい写真を共有してくれて感謝! イルカは新しい友達に会えて嬉しそうね。」
「ありがとう、この写真が間違いなく私の今日を素敵な日にしてくれました。」
イルカ達は本当に退屈していたんだね。」

同水族館のスタッフの計らいによって多くの人が幸せな気持ちになり、イルカ達も刺激的な経験ができたと言えるようだ。ちなみに館内を巡っている間も眠そうにしていたチコだが、クラゲの水槽だけは興味を示していたという。

画像は『Texas State Aquarium 2020年3月26日付Facebook「With the Aquarium temporarily closed, Chico the sloth had the opportunity for an up-close and personal meeting with some of our dolphins.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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