かつてレアル・マドリードコーチを務めたホセ・ルイス・サン・マルティン氏が、“銀河系軍団”の才能について語った。4日、スペイン紙『マルカ』が伝えた。

 サン・マルティン氏は、元イングランド代表MFデイヴィッド・ベッカムや元フランス代表MFジネディーヌ・ジダンら各国のスーパースターが集結した時代に、彼らのフィジカルトレーニングを指導していた。同氏は、彼らがサッカー以外の競技でも一流選手になれたはずだと当時を振り返り、“ロス・ガラクティコス”がいかにアスリート優れた集団だったかを説明した。

ラウールマラソン選手?

「彼は偉大なマラソンランナーになっていたかもしれない。彼は引退後すぐに参加したマラソン大会で、3時間半以内に完走した。適切なトレーニングを積んでいたら、2時間15分以内に走り切っていただろう。彼は非常に高い持久力を持っており、自分自身を追い込んで苦しむことができた」

ロベルトカルロス:100m走ランナー

「トレーニングセッションの後、私は彼に『君なら11秒未満で100メートルを走れる』と言ったのを覚えている。彼は私を見つめて『この場で披露するよ』と言ってきた。練習後だったし、良いタイミングではないと伝えたんだけど、彼はストップウォッチを準備してくれとせがんだ。そして、記録は10.8秒だった。クレイジーだよ」

ロナウド:短距離走ランナー

「彼は屋内60メートル走の優れた走者だったかもね。彼は6.8秒〜7.8秒でそれを簡単にやってのけることができたよ。彼の身体的特徴は(元陸上走者の)ベン・ジョンソンに非常によく似ていた。加速は爆発的で非常に強力だったが、体力がなかったんだ。私は彼の持久力を高めるために、彼と一緒に多くの有酸素運動をしなければならなかった。今、彼と同じパワーとスピードを持つ人は誰もいないね」

デイヴィッド・ベッカム:中距離走ランナー

「彼は素晴らしい800メートル走の選手になっていたかもね。彼は体重1ポンド当たりの力である“相対的な強度”を持っていた。800メートル走の世界記録は現在1分40秒で、彼なら1分50〜52秒を軽々達成できただろう。彼は耐久性を備えた純粋なMFで、1試合ごとに10〜12キロメートルを問題なく走ることができた」

■ルイス・フィーゴ&ジネディーヌ・ジダン:クロスカントリー選手?

「フィーゴは脚力が非常に強く、持久力も素晴らしかった。ジダンとともにクロスカントリーに出ていてもおかしくなかったね。彼らは働くのが好きだったし、泥や雨、障害物だらけのレースは好物だったかもね。彼らは常に働き者で、練習が大好きだったよ

白い巨人に集った各国のスター [写真]=Getty Images