先日発表された「ちるちるBLアワード2020」にて、エロ部門6位を受賞した楔ケリ先生の刑事バディBLCDメメントスカーレット

 

現在好評発売中の本CDに出演されている佐藤拓也さん、小野友樹さん、羽多野渉さん、田所陽向さん、田丸篤志さん、山中真尋さん、 石谷春貴さんのオフィシャルインタビューが到着!

 

作品についてはもちろん、収録時の様子や、声優さんたちが何を考えて演じているのか、どのように演じているのか、などとても内容が濃く読み応えのあるインタビューになっています。

 

少し長いですが、楔ケリ先生・「メスカレ」ファンの方はもちろん、声優さんが好きな方もぜひ最後まで読んでみてください♪

 

 

オフィシャルインタビュー

 

お話とキャラクターの感想をお願いいたします。

小野:メメントスカーレット」の原作漫画を読ませて頂いたんですけれど、表紙がすごくて。まず美しい!先生のタッチが素敵だなと。

この世界観に声をあてさせて頂けるのがまず嬉しかったですね。ストーリー自体も好きなサスペンス調だったので読んでいてすごく惹き込まれる内容でした。

 

佐藤:本当に密度のある作品で。それは絵の美しさももちろんなんですけれども、登場人物それぞれのバックボーンだったり、置かれている状況や関係が魅力的。

そんな情緒だったりを音声で表現させて頂けるっていうのは、非常にやりがいのある作品だったなと思っております。

狩野尾さんは、1 回ちょっと心が壊れてしまった人なので、どの程度、他者と関わるのか、仕事への情熱はどのくらい持っている人なのかなって。

 

今回、周くんとの出会いは彼にとっては予想外のことだったでしょうし、多分彼が、想像しなかった未来が開けてしまったと思うので、…結構ポーカーフェイスなんですけれども、相当内心ザワついただろうなと思いながら演ってました。

非常にこの先が楽しみな人だなと思っています。

 

羽多野:不破賢一郎役の羽多野渉です。

収録は二日間に分けて行った中で、また同じ皆さんと抜きの収録無く一緒にできるっていうのは非常に楽しかったです。

その中でも不破という人物は、台本頂いてから非常に気になっていて。原作漫画も個人的に購入して読ませて頂いたんですけど、非常に面白くてあっという間に一冊読み切っちゃいました!

 

今回はドラマ CD ということで音声だけで表現する。その音声のみで表現する工夫が台詞の中にたくさん入っていて。

原作漫画との違いみたいなものが楽しめるのかな、と思います。

個人的にはちょっと道化的な立ち位置といいますか……名前の通り普段はフワフワしてるけど……。

 

一同:(笑)。

 

羽多野:ふわ(不破)ですから! 結構深くまで色んなことを考えていて。部下たちのために行動してるというのが良いですね。

そんな不破だからこそ部下がついてきてくれるのかなって。ある種のゴロツキのようなメンバーのリーダーとして慕われているんだろうなって思いました。

そういった役柄を昔から刑事ドラマとか見て格好いいなと思っていました。

大人な役だなって思っていたので、そういう役を演らせて頂けるっていうのはありがたいなって思いました。

 

田所:恋愛面だけでなく、刑事もののお話としてすごくしっかりしていて面白かったです。「犯人誰なの?」ってずっと考えて追っていってしまって。どんどん気になって止まらなくなって本当に面白かったです。

 

お話としては、サスペンス好きな男の人も聞いてもらえるドラマになってるんじゃないかって思いました。中束という人物は、特捜部の人間ではなくて 捜査一課2係の刑事で、そして 41歳という年齢。

格好いいおっさんを演らせて頂けて…。

 

でも顔が結構年齢より若く見えて。どういうバランスで演ろうかすごく悩んだんですけど、現場で最初に出したものでOK頂けたので悩んだのが嘘のようにやりやすく演じさせて頂きました。

あとは絶対、中束は不破大好きなんだろうなって……。

 

羽多野:ふははは(笑)。

 

田所:なんか心配するところとかも怒りながら心配するんで。そういう関係性だったりとかを大切にしながら演じさせて頂きました。

 

田丸:まず2枚組という大ボリュームという中で、シリアスな雰囲気の事件ものというのが あまり僕は経験なくて。ハードボイルドっていうのとも、またちょっと違う気がするんですけど、でもちょっと懐かしい感覚がありました。

 

メインのお2人のお芝居を聞いたときにちょっとこう懐かしいドラマを見てるかのような感覚があって。そういう中で録らせて頂いたので楽しかったです。

 

僕自身のキャラクターは今そんなに喋れることが多くなくて(笑)。DISC2の収録にあたって、DISC1では知らされていなかった事実を知る羽目になりまして (笑)。

わりと驚いております。はい、いろいろ驚いてますとだけ言わせて頂きます!

 

山中:そうですね。ゾクッとするようなヒヤッとするようなお話でした。操君と境先生の関係を掘り下げていったらまだなんか出てくるんじゃないかなって思います。

……その深いところをのぞいてみたいなって思いました。

 

石谷:葉加瀬役の石谷春貴です。

まずお話を読んだときに、この漫画に音がついたときどうなるんだろうなっていう純粋に興味が湧いてました。ドラマCD だからこそできる表現があるんじゃないかなとも思いながら。

 

そしてメインのお2人が作ってくださった雰囲気と、周りの皆さんが作ってくださった大人な世界観の中に入り込むことができて、凄く濃厚な時間を過ごすことが出来ました。

 

僕は電子機器があまり得意ではないんですけど、反対に葉加瀬は凄く電子機器が得意で。そのことに関しては凄く熱くなったりと。普段はダウナーな少し感情を抑えたところがあって、でも、ところどころに感情が乗ったりするそんな繊細な所もある子なので彼の過去が知ってみたいなって思いました。

 

今回は周りの人間関係がいろいろ大変そうだなって思いながら見てました(笑)。

ぜひとも、葉加瀬のそういう日常の一コマとかも見てみたいなと思ってます。

 

 

 

 

収録のご感想・現場の雰囲気を教えてください。

 

小野:2日に分かれて収録していたんですけれど、めちゃめちゃ楽しかったなと。このメンバーで録れてよかったなっていうのが第一に思ったことですね。

差し入れも大量に頂いていたので、お腹も満たされて凄く楽しい収録でした(笑)。

 

そして、相棒のサトタク(佐藤さん)とは、呼吸感とか勝手知ったる仲なところがあるので、お互いがこうしたいとか話ながら進めさせて頂きました。

 

佐藤:本当に内容がすごいサスペンスでシリアスだっただけに収録合間の休憩時間が賑やかなもので、非常に楽しく過ごさせて頂きました。ある人には……ある瞬間から手のひらクルッがおきましてねー(笑)。

 

小野:面白かったなー。

 

佐藤:あっ! あれっ! あんたまさか……。あっ! あっ! ってことがあったんですけど(笑)。

まあ何があったかはご想像頂いて。ただただ本当に人間ってこんなにも変わるもの なんだなと。

 

小野:あははは(笑)。

 

一同:(笑)。

 

佐藤:みたいな瞬間がお話の中であったものですから、怖いなーって思いました!

 

羽多野:本当に素敵なメンバーと一緒に収録できたっていうのもありますし、あと個人的にはデビュー当時のアニメ収録ではよく見られた、ドア越しの台詞とかはマイクと口の間に台本立てたり、キャラクターがマスクをしているシーンは手を口に当てたりとかして表現してたんですけど。

このドラマ CDでは結構役者さんが昔ながらのやり方でそういった特殊なシーンにトライしていて。

 

最近のドラマCDでは、お互いの台詞がかぶらないように録っておいて、後で音響さんが声を加工してもらうことが結構あるんですけど。

この作品はSITの隊員たちがドアを突き破ってくるところとか手を口に当ててくぐもった表現を人間の体で表現してました。

 

俺もお手製の猿ぐつわを噛みながらの芝居をさせて頂きました。

病院で酸素マスクをしてるシーンもプラスチック製のコップを使用したりとか。コップも素材によって響き方が違うんですよね。

だからプラスチック製のコップを用意してくださって。あれは面白かったなって思いました。

 

本当に不思議な加工なのでリアルなことになっていると思いますので、ぜひそちらも完成版を楽しみにして頂きたいなと思います。

 

田所:まだBLドラマCDの現場は手で数えられるくらいなんですけど。そんな中でも今回の収録現場は本当に雰囲気が柔らかくて。先輩方が柔らかくしてくださってたのも感じていて。こんな空気を作れる人間に僕もいつかなりたいなって。

 

一同:(笑)。

 

田所:僕は緊張するほど無口になっていくので。本当に演りやすい現場でした。あと差し入れが毎回本当に美味しくて。また来たい収録現場でした。

 

山中:本当に恐さのある物語ではあったんですけど、現場は和気あいあい楽しくやらせて頂きました。

収録にリラックスして臨めた現場だったんじゃないかと思います。役も演りがいもありましたのでね。

 

楽しかったって言ってしまうと、作品は大変な内容なんですけど(笑)。本当に楽しかったです。

 

田丸:とにかくみんな、現場ではずっと笑っていたんじゃないかな、とは思いました。

作品の雰囲気はシリアスなシーンばっかりだったんですけど、収録が回ってないときは大体ずっと雑談をしてて。

誰かが何か面白いことを言って、とにかく笑っているという現場でした。

作品とは真逆のね。皆様にお聞かせしたら雰囲気ぶち壊しな……。

 

一同:(笑)。

 

田丸:楽しい話をずっとできて楽しかったです。

 

石谷:収録の合間の和気あいあいとしてた雰囲気と、収録中のピリッとした雰囲気。オンオフがしっかりしているメリハリのある現場でした。

 

差し入れをたくさん頂き。やっぱり物を皆で食べるって心の距離が縮まる気もしていて。

一緒に食べている間に役のお話ができたり、物語のここってどういうことなんだろうねって皆でディスカッションできて、現場全体 として良い方向に進んでいった気がします。

その雰囲気作りをしてくださった先輩方もそうですし、スタッフの皆さんにもすごく感謝しつつ収録させて頂きました。

 

 

聞きどころを教えてください。

小野:全部って言ってしまいたいんですが……。

作品を通してテーマがあるなと感じていて。 「真相の究明」がまずひとつ。そんな枠がありつつ、もう一つは「変化する狩野尾と周の関係性」。

 

この二つを大枠で追っかけて頂きたいなと思います。二人の関係性が変化する、キーとなる経緯がいくつかあります。

その中にある色んな瞬間の一言に僕と拓ちゃんは、気持ちを込めてます。そこを注目して聞いていただけたら嬉しいなと思います。

 

佐藤:個人的には、原作漫画から受ける印象にビビットな色彩感はなかったんですよ。モノクロな感じの印象が強くて。

なので、そのモノクロな空気感や雰囲気を音の中でも感じられてもいいのかなと思って演ってみたつもりです。

原作漫画の良さとドラマCDの良さ、面白さを見つけてもらえるといいのかな、と送り出す側からは思っています。

ただ、二つ合わせるともっと面白いと思います!

 

羽多野:全てが聞きどころといえばそうなんですけど、やっぱりメインの狩野尾と周の2人を演じてる佐藤くんと小野くんがかなり挑戦をしてるなっていうのを一回目の収録の時に感じて。

第一声で「佐藤くんそいういう方向性でくるんだな」とか。

で、また小野くんの演ってる周という非常にとらえどこのない、どこに彼の本当があるのか分からないキャラクター。

非常に繊細で複雑な設定のキャラクターを演じている2人の会話や、シーン。

抑えるところはとことんまで抑えて、アクションシーンは、めちゃめちゃ格好よくなっているその緩急が凄いというか。ふり幅が非常に聞いていて心地いいんじゃないかなと思います。

 

田所:DISC2 に収録されている、ほんと最後のシーンあたり。ドリームワールド跡地のベンチで、周と狩野尾が、言ってしまえば告白をしているようなシーンが聞きどころですね。

台詞が、狩野尾だからこういう言い方になるっていうのがよくわかって。なんかその男くささみたいなところ。

なんて言えばいいのか難しいんですが男だからこそ出る告白の仕方みたいな感じ。

友情ともとれるし、…なんて言ったらいいんですかね……!?

 

一同:(笑)

 

田所:友情ともとれるし、相棒ともとれる。でも愛の告白みたいな台詞。そのやりとりがよかったですね。

ここは、なんとなく聞くんじゃなくて「ここちゃんと聞いてほしいな」って。

 

田丸:原作漫画を読んだ時に、僕だけじゃないと思うんですけど、これは誰が犯人なんだろうみたいな。事件を推理しながら読んだ人もいると思うんです。

原作漫画にはフラグ的なものが散りばめられていて。そこに台詞のニュアンスが乗ることによってヒントが増えたり。

もしかしたら逆にそれに引っかかって騙されちゃったり。音声にすることによって面白さが増えるのかな、と今回収録を聞いてて思いました。

ポイントポイントの微妙なニュアンスを聞いていただけたらなと思います。

 

山中:登場人物が多くて。でも、それぞれのキャラが立っている。その人間ドラマ、会話を聞いてるだけでもう聞きどころになるんじゃないかなと思います。

 

あとは、メインの方々の心情の変化や心の機微であったりというのが、2枚組で丁寧に作ってくださっているので、その変化も聞きどころです。

周と狩野尾の距離感であったりとか、変化が順を追って聞くとじっくり味わえると思います。心の機微が聞きどころです。

 

石谷:それぞれの物語的なところも聞きどころなんですけど。独特な単語とかも聞きどころですね。

刑事(でか)とか。この職業の方だったらこう呼ぶかもしれないっていうのを、細かくディレクションして頂きました。そこの部分でリアル感を感じて欲しいなとも思います。

 

漫画で読んでたあのシーンにこういう風なニュアンスで声がついて、感情がついていって。一回聞き終わったあとにどこに伏線があるかをもう一回確かめて欲しいです。

細部まで楽しめるドラマ CD になってると思いますので、是非とも何度でも聞いて頂ければと思います。

 

 

 

 

ファンの皆様へメッセージをお願いいたします。

小野:特典のおしゃべりCDでも話していたんですけど、この作品はやっぱり収録現場の雰囲気がすごくよかったので単純に「あいつらにまた会いたい」っていう気持ちですね。是非また収録をしたいなと。

 

その為には先生に漫画の続きをね、書いて頂かなければならない。

新たな謎が明かされるのかどうなのかそこを見届けたいですし、一読者としても楽しみです。

 

願わくは声優としてまた関われると嬉しいなと思いますので、是非先生に頑張って頂きたいです(笑)。

またこの作品の新作でお会いできればなと思っております!

その為には皆さん是非楽しんで頂いてCDと原作漫画あわせて引き続き応援の程、よろしくお願いしま す。

 

佐藤:メスカレ読者の皆さん、是非よろしくお願いします! もう聞いてくださった方は、 ありがとうございます。

狩野尾さんはやっとリスタートって感じだと思うんです。こっからですね。彼は周くんにきっと言わないですが、感謝していると思います。バディなので周くんのことも助けてやりてえなって思ってると思うんですよね。

演る側としては、周くんが どんな人生だったのかっていうのも見てみたいですし。

……とか言いながらも狩野尾さんはやられっぱなしで面白くねぇなって思ってるんでしょう(笑)。

 

小野:あははは(笑)。

 

佐藤:なので何かしらで周くんに返してやりたいなって思っておりますので是非そういった所もゆくゆくは原作漫画で読めたりだとかしたら幸せだなって思ってます。

是非原作漫画とドラマCD共々末永くよろしくお願いします!

 

羽多野:短いシーンとかにも、その先のストーリーへの伏線であって、想像力を掻き立てるようなミスリードがあったり、仕掛けが本当に沢山あります。

ドラマとしてもとても楽しめると思いますので、是非何度も聞いて頂いて二人の不器用な愛の行方を楽しんで頂ければ と思います。

 

田所:伏線がね……凄いっすよね。本当に色々あります。CDだけで楽しむのもいいんですけど、原作漫画と一緒に楽しむって方法もありなんじゃないかなと思います。

色んな聞き方でどうぞ全編を楽しみにしてくれると嬉しいです。

今後は僕も気になることが色々あるので、楽しみです。

 

羽多野:サイドストーリーもきっと楽しいよね。誰の目線になっても面白いもんね。俺はね 蘇芳操の目線になってもめっちゃ面白いと思うし。

 

田丸:不破目線でも面白いですよね。

 

羽多野:確かに不破目線でも面白いよね。

 

山中:すごい出来る人ですから。

 

羽多野:不破が今の姿になったそれまでの話とかね。

 

山中:そうそう。

 

羽多野:一人一人面白いよね。

 

山中:中束もね。

 

田所:中束の日常見たいです。

 

一同:(笑)。

 

羽多野:見てみたい確かに。

 

田所:そういう想像もして頂いて、楽しんで頂ければと思います。

 

田丸:何度も聞いて欲しいなと思います。

というのも、やっぱりキャスト陣の絶妙なニュアンスとかによって、あそこのシーンでの台詞をこういう言い方にしたのって、この後こういうエピソードがくるからなんだなっていう箇所が散りばめられている作品なので。

それを、 一回聞いて終わりじゃなくて、二回目聞くと、こういう言い方してたのってこういうことだったんだって気づく箇所が多分たくさんあります。

そうやって複数回聞いて楽しめる作品 になってると思うので、是非是非何度も聞き込んで頂けたらと思います。

 

山中:メメントスカーレット」には魅力的で個性的なキャラクター達、たくさんいます。

掘り下げていったらまだまだ出てきそうだなという作品になっておりますので、聞きごたえ満載です。

何度も聞いて楽しんで頂けたらと思います。よろしくお願いします。

 

石谷:最初は、じっくり静かな場所で聞いて没頭して欲しいなという気持ちです。そして何度も何度も聞いて頂けたら嬉しいなとも思います。

一人一人のキャラクターがやっぱり濃いので、そのバックグラウンドとかを考えながら聞いて頂けたら、またちょっとそのキャラ クターの見方が変わるんじゃないかなって。

例えば不破と中束の同期組の若い時を想像してみたりとか、やっぱり色んな見方もできますし、このキャラクターとこのキャラクターが話したらどういう感じになるんだろうっていうことも、まだまだ設定とかも色んな考える 余地も沢山あります。

 

これからまだまだ、見えてなかった事件の真相もたくさんありますしね。

漫画原作のカバーを取った表紙部分に実は色々設定が書かれていたりとか、是非とも隅々まで原作漫画もドラマCDも楽しんで頂ければと思います。よろしくお願いします。

 

 

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