リバプールは4日、新型コロナウイルスの感染拡大による活動停止が続くなか、クラブ一部職員の一時帰休を決めたが、この決定に対して批判の声が挙がっている。イギリスメトロ』が報じた。

当初こそ「4月30日まで」の期限を設けて中断に入ったプレミアリーグだが、終息が見通せない情勢を受け、3日に期間を「無期限」に。これにより、深刻化が進む経済的な打撃においても、いつまで続くのかより不透明な状況だ。

その対応策として、ラ・リーガセリエAブンデスリーガなどのクラブが選手のサラリーカットに乗り出している一方で、プレミアリーグの数クラブはノンプレイングスタッフを対象にした給与削減に着手している。

そうした動きの背景にイギリス政府の政策がある。政府は3月下旬、一時帰休者に月2500ポンド(約33万円)の上限を設けた給与最大8割を肩代わりするという補償制度を発表。リバプールもこれに乗っかった形だ。

しかし、こうした高額なサラリーを受け取る選手を最優先に守るような決断に対して、批判の声も…。リバプールOBで元イングランド代表DFのジェイミー・キャラガー氏は自身のツイッターを通じて、こう苦言している。

ユルゲン・クロップはこのパンデミック初期に全スタッフに対する思いやりを示した。賃金カットに深く関わる選手もいる。そういう敬意や善意が全て失われてしまった。残念なクラブだ」

また、キャラガー氏と同じくリバプールOBであり、元イングランド代表FWのスタン・コリモア氏もツイッターで「どんなリバプールファンにとっても、スタッフの一時帰休はうんざりするものでしかない。間違いだ」と同調した。

なお、ノンプレイングスタッフ対象の給与削減に動いたリバプールは、一時帰休中における100%の賃金支払いを約束している。

サムネイル画像