3月29日新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなったコメディアン志村けんさん(享年70)。お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が最後に志村さんと会ったのはおよそ10か月前、行きつけの焼き鳥が美味しい居酒屋だったという。ユーモアを交えながら語る松本だったが、表情はどこか寂しげであった。

松本人志は著作『遺書』(1994年)で、尊敬する芸人の一人として志村けんさんの名を挙げている。「ドラマに出ない、歌も出さない、お笑い一本で勝負するお手本がこのオッサン」とし、「本当にお笑いが好きで、お笑い以外は考えられないという一途さ」が“男ットコ前”だと綴っていた。

だが実際に松本人志志村けんさんと顔をあわせる機会は、そう多くはなかったらしい。4月5日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)によると、2016年1月放送分の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)ロケの際に志村さんが自身行きつけの焼き鳥の美味しい居酒屋を紹介した。その後、昨年6月に松本が同店を訪れると偶然にも志村さんが居合わせ、「俺のオススメ」をご馳走してくれたという。この時の松本は仕事仲間と一緒だったが、志村さんのほうは「ビミョーな女性といた」そうである。これにはゲストコメンテーター西川貴教から「言わんでええ、なんで言うねん」とツッコミが入るも、「いつも志村さん、ビミョーな女性と一緒にいる」と松本はさらに繰り返し、スタジオ内の笑いを誘った。

同番組メイン司会の東野幸治も、妻と一緒に出かけた焼肉屋で志村さんと会った時のエピソードを披露した。会計が終わった後、店の奥で食事をしている志村さんに挨拶に行ったが、この時志村さんと同席していた2人の女性の態度に驚愕したそうだ。女性は2人とも無表情で携帯をいじっており、目の前の志村さんを無視していたからだ。東野は「志村さんがいるのに失礼ではないか」と心の中で女性らに文句を言ったという。

「毎日一回は志村さんのことを考える」と、寂しそうな松本人志。「これはしょうがないなぁ、いつまで続くのか」と話し、志村けんさんが亡くなった喪失感、不在感が大きいことを明かしている。乗り越えるには時間がかかりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび

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