中国には日本に興味を持ち、日本を訪れてみたいという人が大勢いる。新型コロナウイルスによる渡航制限によって、現在は自由に日中を行き来することは難しいのが現状だが、新型コロナウイルスが終息して制限が解除されたら日本を訪れたいと考えている中国人は多いという。

 日本と中国はともに漢字を使用する国であるため、日本を訪れる中国人は日本語が理解できなくても、表記されている漢字を見ればおおよその意味は理解することができるというが、日本と中国では同じ漢字でも必ずしも同じ意味ではない場合もあるため注意が必要だ。中国メディアの今日頭条は1日、日本語と中国語における漢字の違いを紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、日本は文字を含め、多くの文化を中国から学んだ国であり、現在でも漢字が日本語に使用されているため、日本を訪れる中国人は漢字を見れば「おおよその意味は理解することができる」と指摘する一方、「単語」となると全く異なる意味のものや、中国語に存在しない単語もあるため要注意だと論じた。

 具体的な例として記事は、日本で電車や地下鉄を利用する際には「乗車券」を購入することが必要であり、券売機には「切符売り場」などと表示されていることが多いが、中国語で乗車券のことは「票」と表記され、切符では何のことか分からない中国人は多いため注意が必要だと伝えた。

 また、買い物を楽しむ際によく見かける「割引」という言葉も中国にはない単語だと指摘。日本では3割引と表示されていた場合は定価の7割の価格で購入できることを意味するが、中国の場合は3割引で購入できる場合は「7折」と表記され、割引率を示す数字についても日中では逆になることを指摘した。

 他にも記事は、日本語の「見本」、「無料」、「食べ放題、飲み放題」、「非常口」、「交番」といった単語は中国語で読めるものの、日本語独特の意味を持つ言葉であるゆえ注意が必要であると強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

漢字は読めるけど・・・中国人旅行客が読めない「日本語の単語」とは=中国報道