自動車の好みは人によっても異なるが、国によっても違いがある。米国ではピックアップトラックが人気だが、中国ではSUV人気が高いと言えるだろう。日本では2019年に人気だった車種は、N―BOX、タントスペーシアとなっており、軽のトールワゴンが上位を占めていることが分かる。中国メディアの新浪汽車は4日、なぜ日本では軽自動車が人気なのか、その理由について分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本では「軽自動車が優遇される」ことが理由の1つだと紹介。日本では自動車を購入すると必要になる車庫証明が、軽自動車では必要ない地域もあるほか、税金、車検、保険、高速道路料金などでも優遇されているので日本では軽自動車が人気だとしている。

 別の理由として、日本の道路が「狭い」からだとも分析。道路が狭く駐車スペースも限られている日本では、小さな軽自動車は便利であると紹介している。では、逆になぜ中国では軽自動車を見かけないのだろうか。

 その理由として「価格」がネックになっていると記事は分析。先進技術が採用されている軽自動車はその小ささのわりに値段が高く、中国にはない規格のため輸入するとなるとさらに関税などの費用が上乗せされるためだと論じた。同じ値段を出すならもっと大きな車を選ぶということだろう。さらに、「高速道路での走行性」も関係していると指摘。トールワゴンの軽自動車は、高速道路では風圧を受けてより不安定になるほか、軽量化のため防音材を省略していて騒音がひどいとしている。

 このほか、現実的な問題として、「メンツ」の問題もあるとした。おそらくこれが一番の理由だろう。みんなが3ボックスセダンや家族全員が乗れるようなSUV車を買って豊かさをアピールしようとしているなかで、4人しか乗れない小さな軽自動車に乗っていたら冷笑されると現実的な問題を指摘している。

 日本の軽自動車は、日本の土地や法制度に適した、非常に質の高い自動車だが、同時に日本独自の規格であるため海外ではなかなか受け入れられないと言えるだろう。記事の筆者もその良さは認めているものの、海外ではその良さが十分に生かされないようだ。とはいえ日本の軽自動車は、日本の風土に合わせてこれからも独自の進化を遂げていくに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本で人気の軽自動車、我が国ではなぜ人気が出ないのか=中国報道