「仕事ができない親が増えた」という声も

ビースタイルは4月3日「新型コロナウイルス感染拡大防止による臨時休校要請」に関する調査結果を発表した。調査は3月にネット上で実施し、同社運営の人材サービスを利用する主婦層664人から回答を得た。

政府が全国の小中学校、高校などへ臨時休校を要請したことを「良い判断だと思う」(42.3%)とした人は4割にのぼった。一方で「良い判断だと思わない」(19.7%)という人は約2割。「どちらともいえない」(38.0%)という人も4割近かった。

「子どもが学校以外に集まってしまう」「学童に行くので意味ない」


年代別にみると、臨時休校要請に最も否定的だったのは「50代」(良い判断だと思わない:42.5%)。次いで「40代以下」(同35.4%)、「30代以下」(同35.3%)と続いた。

「良い判断だと思う」とした人に理由を聞くと、

「狭い空間に何時間も一緒にいる状態はやはり危険だと思うので」(30代、子どもの数:1人)
「無症状で他人にうつす可能性があり、特に子供の中で流行るとあっという間に広がる気がするので」(40代、同1人)
「春休みの時期と重なって授業などへの影響は最小限に抑えられたと思う」(50代、同いない)

といった声が寄せられた。一方、否定派からもさまざまな理由が寄せられ、

「学校以外に集まってしまうから」(50代、同2人以上)
「学童はやってるので意味がない」(40代、同1人)

などと結局、学校以外の場所に集合してしまうことで「意味がない」とする意見のほか、子どもの学力低下などを心配する声も。また、中には

「仕事が出来ない親が増えた。なおかつ、給食まで中止になり、食事というタイミングを全て自宅でやらなければならないことに、母親の負担が増えたと思います」(50代、同2人以上)

と子どもが家にいることで、自身の仕事に支障が出たという声もみられた。

休校要請の賛否について「どちらでもない」とした回答者からは

「集団感染を抑制するためには、別に間違っていないかもしれないけど満員電車に乗ってる大人の方が危険だろうに…」(40代、同いない)
「子供の行動を制限したのは仕方がないが、高齢者が海外に行ったり、スポーツジムに通ったりして感染者を増やしていた例が多く見られ、そちらの制限を先にして欲しいと思った」(50代、同1人)

などと"他に優先してやるべきことがあった"とする意見が目立った。また、自身の仕事を引き合いに出して「感染症予防にはいいが仕事をする母親にとってはかなりの負担になる」(40代、同1人)と複雑な心境を語る母親の声もあった。