uraconは、スマートフォン用マーダーミステリー『独り身ユニオン -裏切りのシンデレラ-』の配信を開始した。プラットフォームはApp StoreGoogle Play。プレイ人数は4人で、プレイヤーごとにアプリを購入する必要がある。価格は610円4月30日まで370円のセールとなる。

 マーダーミステリーとは、推理ドラマやミステリ小説の登場人物に成りきって、犯人を探すアナログゲーム。逆に犯人役の人間は他のプレイヤーに特定されないようにする。日本ではマーダーミステリーの専門店が相次いでオープンするなど、新作シナリオが続々と作られている状況だ。昨今では、アプリを使ってプレイするデジタル版のマーダーミステリーも登場しつつあり、本作もそのなかのひとつとなる。

 『独り身ユニオン -裏切りのシンデレラ-』は、とあるシェアハウスが舞台のタイトル。そこでは仲良し 4人組の女子が平和に暮らしていたが、各人の男運の悪さから「恋人を作らないこと」を暗黙の掟としていた。だがある日、石油王が「私の恋人に会いにきた」と訪ねてきて、4人組の女子は会議がもられることに。はたして掟を破って、恋人を作った同居人は誰なのか。そして石油王の正体とは。

 本作はゲームマスターは必要ないタイプのゲームとなり、ストーリーの進行をアプリが管理。プロフィールや持ち物、手がかりなども、アプリ側が表示してくれる。また犯人投票をアプリを通じて行えるので、別途、チャットアプリを使えば完全にオンラインでプレイが可能だ。途中で不慮の切断が起きても、復帰できる仕組みになっているという。

 なお、マーダーミステリーは犯人がわかってしまうと遊べないため、ネタバレが絶対厳禁のジャンルだ。そのため配信などは実況動画などを禁じられてる作品が多いが、本作の場合、配信や実況動画の公開は可能としている。なお、そのときはネタバレがある旨を記入しておく必要がある。

(画像はGoogle Play『独り身ユニオン -裏切りのシンデレラ-』より)
(画像はGoogle Play『独り身ユニオン -裏切りのシンデレラ-』より)
(画像はGoogle Play『独り身ユニオン -裏切りのシンデレラ-』より)
(画像はGoogle Play『独り身ユニオン -裏切りのシンデレラ-』より)

 現在は、新型コロナウイルスの情勢で、人と顔を合わせてアナログゲームをプレイするのが難しくなっている。しかしオンラインでプレイ可能、さらにカジュアルな題材ということもあり、マーダーミステリーの入門編に本作は最適といえるだろう。マーダーミステリーをプレイしたことない人は、本作で挑戦してみてはいかがだろうか。

ライター/福山幸司

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman