2020年4月より厚生労働省にてフレイルに特化した健診が始まりました。どのような健診なのでしょうか。



今回は健診についてご説明します。



厚生労働省では、「高齢者の特性を踏まえた保健事業ガイドライン」を策定し、2020年4月より75歳以上の後期高齢者を対象にフレイルに特化した健診を開始しました。



フレイルとは、「要介護状態に至る前段階」として位置づけられ、加齢と共に運動機能や認知機能が低下し、病気や障害により日常生活に支障をきたす恐れがある状態です。年齢相応の心身の機能が低下しながらも健康な状態と介護が必要になりつつある状態の中間ことを言います。



特に、後期高齢者の特性として、フレイルが著しく進行すること、複数の慢性疾患を抱えており、総合的な治療の管理が必要であること、身体的・精神的・社会的自立の個人差が大きいことなどが挙げられています¹⁾。



そのため、後期高齢者に健康診査で質問票を用いた問診²⁾を行い、特性を踏まえた健康状態を把握することになりました。問診の内容は、以下の10 種類15項目です。



(1)健康状態
 ①あなたの現在の健康状態はいかがですか
(2)心の健康状態
 ②毎日の生活に満足していますか
(3)食習慣
 ③1日3食きちんと食べていますか
(4)口腔機能
 ④半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか ※さきいか、たくあんなど
 ⑤お茶や汁物等でむせることがありますか
(5)体重変化
 ⑥6カ月間で2~3kg以上の体重減少がありましたか
(6)運動・転倒
 ⑦以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか
 ⑧この1年間に転んだことがありますか
 ⑨ウォーキング等の運動を週に1回以上していますか
(7)認知機能
 ⑩周りの人から「いつも同じことを聞く」などの物忘れがあると言われていますか
 ⑪今日が何月何日かわからない時がありますか
(8)喫煙
 ⑫あなたはたばこを吸いますか
(9)社会参加
 ⑬週に1回以上は外出していますか
 ⑭ふだんから家族や友人と付き合いがありますか
(10)ソーシャルサポート
 ⑮体調が悪いときに、身近に相談できる人がいますか



この結果を元に、健診後の面談に使用される予定です。自身の健康状態を把握し、できることを見つけて、今後の生活に活かしていくことが大切です。



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参考文献:1)厚生労働省高齢者の特性を踏まえた保健事業ガイドライン第2版2020年4月3日アクセス
2)厚生労働省後期高齢者の質問票の解説と留意事項2020年4月3日アクセス



後期高齢者向け「フレイル」に特化した健診が始まりました