かつてスペインの3強クラブやセルビア代表などを率いたセルビア人指揮官のラドミル・アンティッチ氏が、6日に他界した。71歳だった。
アンティッチ氏は、現役時代にはパルチザン・ベオグラードやフェネルバフチェ、レアル・サラゴサ、そしてルートン・タウンでプレー。引退後は、指導者の道を歩んだ。
古巣であるパルチザンでアシスタントコーチを務めると、1988年7月に古巣のサラゴサで監督としてのキャリアをスタート。その後は、レアル・マドリー、レアル・オビエド、アトレティコ・マドリー、バルセロナ、セルタとスペインのクラブを指揮し続け、2008年8月からは母国のセルビア代表監督に就任。2012年12月からは中国の山東魯能、河北華夏で監督を務めていた。
監督キャリアでは、1995-96シーズンにアトレティコでラ・リーガとコパ・デル・レイの2冠を達成。セルビア代表としては2010年の南アフリカ・ワールドカップで指揮を執っていた。
アンティッチ氏は、マドリー、アトレティコ、バルセロナで指揮を執った唯一の監督としても知られており、バルセロナではシーズン終盤の5カ月の指揮となったが、後に主力となるビクトール・バルデスやアンドレス・イニエスタ(現ヴィッセル神戸)ら若手に出場機会を与えていた。
なお、アンティッチ氏は長年闘病していたとのこと。この訃報を受け、アトレティコ、マドリー、バルセロナ共に哀悼の意を評している。
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