とくダネ!』(フジテレビ系)が「陽性診断でも“協力せず”10%…若者の感染拡大・緊急事態宣言で意識どう変わる?」と題した「意識調査」を報じました。

そこで、若者が多いとされる渋谷を取材して、「死ぬときは死ぬ」「みんな気にしすぎ」といった、MCの小倉智昭が怒りやすそうな(大好きそうな)コメントをまとめたVTRを流しました。

この街頭インタビューに思わず、あっ!これはもしかして…「誘導尋問では?」「切り取りでは?」と勘繰ってしまった方もいるかもしれません。

 

それは先日、ニュース番組『NEWS23』(TBS系)で、「自分は死なない自信がある」と放送された若い女性が、実は「あらゆる対策を施している」といった内容を話したにもかかわらず、「誘導尋問があって、そこだけ切り取られた」という告発がツイートされたばかりだからです。

それでも『とくダネ!』は変わらず「コロナ蔓延の原因は若者」だという流れで、「もし感染したら行動ルートを正直に話しますか?」といったアンケートの集計結果を山崎夕貴アナが伝えていきます。

そこで示されたグラフは、企画のタイトル通りで、「90%は協力するが、10%は協力しない」という結果です。

さらに「2週間の行動をすべて話さない理由」について答えた証言を年齢付きで紹介します。

 

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「バレたらまずい行動を…」(33歳男性)

「説明がめんどくさいから」(27歳女性)

「プライバシーがあるから…」(19歳女性)

ここで山崎アナに「こんな若者についてどう思いますか?」と話を振られたコメンテーターカズレーザーは「ん?」といった表情を作り、こう答えます。

 

「ちょっと待ってください。このアンケートって“10代~70代”って小さく書いてありますよね。この10%って世代関係ないですよね」

さらに、カズレーザーはこう続けます。

「この間も巣鴨の地蔵通りにお年寄りがたくさんいましたよ」

ここで、同じくコメンテーター三浦瑠麗が重ねます。

「若者ばかりが外出していて危機感がない、というニュースはミスリーディングを含んでいます。規制された上野の花見でも、なかなか帰らなかったのは60代くらいで、若者は帰っていたという話もあります。あと、感染して行動がバレたくないのは、若者よりも、不倫している既婚者だったりするわけですよ」

 

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つまり、「若者の感染拡大」をテーマにしたのはいいが、「陽性診断でも10%は協力しない」という結果は、年齢に全く関係なかったわけです。

しかも、その大事な前提をスルーして、10代~30代の証言のみをピックアップして、あたかも「若者の10%は協力しない」という印象操作を『とくダネ!』は明らかに“恣意的に”やらかしたわけです。

そもそも、「陽性診断でも“協力せず”10%…若者の感染拡大」という企画のタイトルも巧妙に“ミスリード”しています。

さすがにぐうの音も出ないのか、困ってしまった山崎アナは、すがるような目でMCの小倉に話を振ります。

すると、ブスっとふてくされたような表情で小倉は歯切れ悪く答えます。

 

「個人個人の考え方があるからこういう人が出るのはしかたない…」

視聴者の中には、一緒に若者に怒るつもりだった方もいるかもしれませんが、肝心の小倉さんが怒ってくれません。

カズレーザーと三浦に“怒る前提”をくつがえされ、もはや、ふてくされるしかなかったのかもしれません。

ちなみに、次のコーナーでは小倉さん、元気を取り戻していました。

そして、この顛末を見届けたネットやSNS上ではカズレーザーと三浦に“喝采”の嵐です。

<世代関係ない!ってカズレーザーさんの好感度爆上がり!>

<三浦さんが言うこと聞かないのは高齢者だって…正しい!>

<『とくダネ』はカズレーザーさんと三浦さんの番組でいい>

<ふてくされた小倉…『スカッとジャパン』みたいで笑った>

<一番の犠牲者は小倉にもすかされた山崎アナかもしれない>

すでに、視聴者が「印象操作」や「切り取り」を見抜く時代です。もはや、“まやかし”は通じないことを肝に銘じてほしいものです。(文◎編集部)

 

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