中国メディア・東方網は6日、新型コロナウイルスの感染拡大により1年間の延期となった東京五輪について、電子ゴミから金属を集めて作られたメダルが「敬服に値する」とする記事を掲載した。

 記事は、新型ウイルスとの戦いが続く中で、今年7月に開幕する予定だった東京五輪が延期になってしまい、多くの人が残念に思っているとするとともに、延期になってもメダル争いの展望に依然として多くの人が関心を寄せていると伝えた。

 そのうえで「実は金メダルはすべて金でできているわけではなく、名誉の象徴としての意味合いが強い」とし、五輪で表彰者に授与される金、銀、銅の各メダルは直径が6センチメートル以上、厚さが3ミリ以上という寸法の規格が決まっている一方で、その成分比率については特に決まりがないと説明。そこで、かねてより環境保護に力を入れている国として知られている日本では、廃棄された電子製品から金属資源を集めてメダルの材料にするプロジェクトが立ち上げられたと紹介している。

 そして、東京五輪組織委員会は2017年より不要となった電子製品の回収をスタートし、2年の時間をかけて7万8985トンの白物家電製品、621万台の携帯電話を集め、そこから金31キロ、銀3.5トン、銅2.2トンを精錬、5000枚のメダルを作り上げたとした。

 記事は、リサイクルから生まれた東京五輪メダルについて「こういった方面の日本の行動は、本当に敬服せざるを得ない」と評している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

延期になったが・・・東京五輪のメダルはやはり素晴らしい!=中国メディア