アトレティコ・マドリーが、チケット代をファンへ返金している中、あるアウェゲームの費用負担を全て行ったようだ。スペイン『アス』が伝えた。

ヨーロッパでは2番目に新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大し、多くの感染者と死者を出しているスペインロックダウン(都市封鎖)も行われ外出が禁止されている中、サッカー活動も当然のことながら中止に。試合はおろか、トレーニングも行えていない状況が続いている。

アトレティコは、通常3カ月前にホームゲームのチケットを販売しており、今回はバジャドリー、アラベス、マジョルカとのホームゲームのチケットに関して、購入者へ返金することを決定したようだ。

すでに4500枚のチケットが販売されていたが、アトレティコはチケット代25万ユーロ(約2950万円)を返金。ラ・リーガ新型コロナウイルスの終息後にリーグ戦再開を目指しているが、その日程が定まらないために返金を選択したとのことだ。

また、バルセロナとの女子チャンピオンズリーグの試合もチケットが販売されており、こちらも返金することとなっている。

ホームゲームが行われない以上、チケット代を返金することは不思議なことではないが、アトレティコはさらにファンへ手厚いサポートを行った。

チャンピオンズリーグのラウンド16・2ndレグ、リバプールとのアウェイゲームに関して、すでに新型コロナウイルスの感染が拡大していたマドリッドは、国外への渡航を控えるように通達していた。そのため、約290人のアトレティコファンがアウェイゲームの観戦を諦めていた。

リバプールはこの290名のチケット代に関して返還することを拒否。そのため、アトレティコが全額肩代わりし、17000ユーロ(約200万円)をファンへ返金したとのことだ。

また、ワンダメトロポリターノでの試合観戦に招待していた人に関しては、リーグ戦再開後に再び有効になることを伝えており、招待券を使っていない人に関してはそのまま使えるようにしたとのことだ。

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