あつまれ どうぶつの森で価格の変動に一喜一憂できるアイテム「カブ」。一攫千金を目指す人々を魅了し、借金返済を目指すタイムアタック走者たちにも人気の高いアイテムだ。そんなカブだが、ほかのアイテムと同様に自宅で収納することはできない。

 そのため地面や床に直接置くことになるのだが、創造的な『あつ森』ファンたちはただカブを置くだけで満足していなかった。SNSには、自作した「カブ保存庫」を共有するトレーダーたちの力作が多数共有されている。

(画像はCelesse氏のTwitterアカウントより)

 やはりポピュラーなのは、カブを保存する場所を畑に見立てる方法だ。まるで実際の畑のようにカブを飾っているため、ほとんど違和感がない。こういった楽しげな方法でカブを貯めておけば、カブ価もうなぎ登りしそうだ。

 『あつまれ どうぶつの森』では、インターネットを通じてほかのプレイヤーが集まることもあるため、外にカブを貯める場合は自分のものだときちんと示す方が良い。畑のように柵で囲うものが多いが、中にはまるで地雷原のように地面に埋めて警告の看板を立てているファンもいる。

(画像はThe Digital Moose氏のTwitterアカウントより)

 屋外のカブ保存庫は畑をベースにしたものが多いが、部屋の中に貯め込む場合は個性があふれている。たとえばFishtakesReviews氏は、大切なカブを二匹の虎に守らせるデザインだ。部屋の奥には「幸福丸」と書かれた宝船が描かれており、験を担いでカブ価の上昇を願う気持ちが見える。

 ほかのユーザーAlec氏は、カブをオーディオの前に並べている。一説によると音楽は植物の成長に影響を与えるというから、Alec氏が実際にどう思っているかは不明だが、これはカブに音楽を聴かせてより高いカブ価になるようにしているようにも見える。

 ほかにもPaul Forgione氏は木琴を置くなど、ファンの制作したカブ保存庫に音楽に関連した品物が置いてあることは多い。野菜に音楽を聞かせる効果に期待しているのかもしれない。

(画像はFishtakesReviews氏のTwitterアカウントより)

 『あつまれ どうぶつの森』でのカブ価の変動は一種の娯楽になっている。ただ大量にカブを売買するだけでなく、飾る方法まで考えるのはクリエイティブなゲームらしい素敵な発想といえるだろう。もしゲームのカブで一攫千金を目指すなら、こういった趣向を凝らした保存方法を試してみるのはいかがだろうか。

ライター/古嶋 誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros