インテルからパリ・サンジェルマン(PSG)へレンタル移籍中のアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディ(27)だが、PSGには残らない可能性が高いようだ。

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、フランスでもサッカー活動が禁止に。リーグ・アンも中断しており、各クラブはトレーニングも行えていない状況だ。

イカルディは今シーズン一杯のレンタル移籍でPSGへ加入。本人の希望はイタリアプレーすることだったが、行き先がなくインテルにも居場所がなかったことでPSGでのプレーを選択した。

PSGではリーグ・アンで20試合に出場し12ゴール3アシストを記録。チャンピオンズリーグでも6試合で5ゴールを決め貴重な戦力に。ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニのポジションを奪った形となっている。

シーズンが中断し、終了時期が定まらないため、レンタル期間の延長はFIFA(国際サッカー連盟)によって認められているものの、来シーズンの去就は不透明。7000万ユーロ(約82億7400万円)で買取は可能だが、高額のため検討している状況だ。

イカルディは、現在クラブの許可を得て妻であり代理人のワンダ・ナラと5人の子供と共に、イタリア北部のロンバルディア州にあるコモ湖の別荘で隔離している状況。そんな中、妻であり代理人でもあるワンダ・ナラが、イタリアカルチョ・メルカート』でコメントし、イタリアに留まると語った。

「ここが私の家です。パリでは家を借りる必要があったけど、契約が切れました。私たちは現在イタリア人です。私の国はイタリアです」

「私たちが持っている全ての美しいものを与えてくれたので、私はここに留まりたいと思っています」

PSGの決断に関係なく、契約上は一度インテルへ復帰するイカルディユベントスナポリへの移籍の可能性が残っており、今夏のインテル退団の可能性はゼロではない。

現在ベルギー代表FWロメル・ルカクアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスが主軸となり、マンチェスター・ユナイテッドからレンタル中のチリ代表FWアレクシス・サンチェスもいる状況だ。

サンチェスの去就に加え、ラウタロも移籍の噂が数多くある一方で、今夏はチェルシーからフランス代表FWオリヴィエ・ジルーが加入する可能性があり、イカルディインテルでの立場もより難しいものになりそうだ。

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