新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中で猛威を振るい、各国で被害が広がっている中、サッカーを始めとしたほとんどのスポーツ活動が停止している。

アメリカでは、一気に感染が拡大し世界最多の感染者数を記録。当然のことながら、開幕を控えていたMLBは延期となり、開幕直後だったMLS(メジャーリーグサッカー)は中断。NBAはシーズンが終了する事態となっていた。

アメリカのスポーツでは、NBAやNFLMLBなどメジャースポーツが国外でのリーグ戦開催を過去にも行っている。

サッカー界も、2019-20シーズンはスーペル・コパがサウジアラビアで開催。イタリアコッパ・イタリアやスーペル・コッパなども中東やアジアで開催した実績がある。

そして、世界的に人気の高いプレミアリーグに関しても、海外での試合開催について以前から話が挙がっており、プレシーズンではあるものの2年に一度アジアでプレミアリーグ・アジアトロフィーが開催されている。


そんな中、マンチェスター・ユナイテッドの元スペイン代表MFフアン・マタは、そう遠くない未来にプレミアリーグも海外で開催されることになると、クラブオフィシャルTV『MUTV』で自身の考えを明かしている。

プレミアリーグの海外開催はいつかは起こることだと思う。僕たちは様々なスポーツがそうなるのを見てきた。いくつかのスポーツが海外で開催されたが、それらは今も競争力を持っている」

「それが起こるかどうかは分からないが、フットボールは前に進んでいるから思ったより早く起こるかもしれない」

「正直に言えば、それは世界中のファンにとって素晴らしいことだ。勝ち点を得るためにプレーするのをライブで観ることは素晴らしい」

「だが、うまく整理するのは難しく、すべての試合を観戦に行くイギリスの人々にとっては不公平になる」

「だからこそ深く議論する必要があるが、いずれフットボールでも起こると思うよ」

プレミアリーグの最大の懸念点は、日程にあるとされている。他のヨーロッパのリーグとは異なり、ウインターブレイクなしで試合が開催。FAカップとEFLカップという2つのカップ戦に加え、チャンピオンズリーグヨーロッパリーグに出場するクラブはほぼ毎週2試合をこなしている状況だ。

今シーズンは2月に全クラブが2週間休める措置をとりながら、リーグ戦を2週にわたって1節を消化するという完全休暇ではない状況をとっただけに、ファン・サポーターへの対応を含めてヨーロッパ以外での開催は難しい課題を残しそうだ。
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