新型コロナウイルスの感染拡大により、世界の多くの都市でロックダウン都市封鎖)が続いている。しかし外出が規制され、閉鎖的な環境に置かれたストレスなどにより児童虐待ドメスティックバイオレンス(DV)、動物への虐待、薬物乱用などが増加する傾向にあるという。このたび米フロリダ州で、24歳の男が犬をオーブンで焼くという異常ともいえる事件を起こし逮捕された。『FOX 10 Phoenix』などが伝えた。

フロリダ州リー郡で今月3日、同郡保安官事務所の保安官に「我々がこれまでに対応したなかで最も残酷で悲惨な動物虐待のケース」と言わしめるほどの残忍な事件が起こった。この事件で逮捕されたのはリー郡リーハイ・エイカーズの一軒家で1人暮らしをしていた24歳のヴィカソ・ララ(Vicasso Lara)で、現在リー郡刑務所に拘留されている。

事件が起こったのは午後10時頃で、近隣住民から「男が人を殺すと騒いでいる。また犬が殺されたようだ」との通報を受けて、保安官らが現場に駆けつけた。

保安官らはヴィカソの自宅前で数か所の血だまりや裏口付近へと続く血が付いた足跡を確認すると、自宅内に踏み込んだ。そして異様な臭いが漂うキッチンのオーブンの中で、1頭の犬が焼かれているのを発見したのだった。オーブンの温度は最高値に設定されており、その後の調べでヴィカソは犬をオーブンに入れる前にナイフでめった刺しにし、こん棒で何度も殴って虐待していたことが明らかになった。

ヴィカソは動物を虐待し苦痛を与えて死なせた罪などで保釈金なしで拘留されているが、犯行当時薬物やアルコールの摂取をしていたのか、精神的な問題はなかったのかなどについては分かっていない。

なおカーマイン・マルセノ(Carmine Marceno)保安官は「あまりにも恐ろしい犯罪で、言葉もない。我々は彼に最高刑が課されるよう責任を追及していく」と述べており、このニュースには「異常。隔離でやることがない人間の犯罪が増えている。これは懸念すべきこと」「ドラッグ関連の事件では?」「許されない行為、重罰を望む」「動物だけでなく、人間をも殺しかねない。刑務所から出すべきでない」といった声があがっている。

画像は『FOX 10 Phoenix 2020年4月4日付「Florida man accused of brutalizing, baking dog」(Courtesy: Lee County Sheriff’s Office)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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