レアル・マドリーは8日、トップチーム選手や監督、コーチングスタッフ、クラブ幹部らの給与削減について合意に至ったことを発表した。

新型コロナウイルス(Covid-19)による非常事態が続く中、サッカー界では多くのリーグやクラブが活動中止を余儀なくされており、財政面における深刻なダメージを受けている。

クラブ公式サイトによると、キャプテンを務めるスペイン代表DFセルヒオ・ラモスの主導によって、選手たちやジネディーヌ・ジダン監督らコーチ陣が自主的に給与カットで合意。今後の状況次第で、今シーズンの年俸の10~20%が削減されるという。

また、クラブの各部門の主要幹部やバスケットボールのトップチームも同じように減給で合意したという。

「選手、コーチングスタッフ、クラブ職員によって下されたこの決定は、他の職員に精神的影響を与える措置を回避するものに加え、大会中断と商業活動の大部分の停止により、数ヶ月間苦しむ収入減少を考慮し、クラブの経済的目標に貢献するものだ」

「クラブの労使協議会は、責任があり模範的と考えられるこの決定を強く支持します。レアル・マドリーはこの素晴らしいファミリーを構成する全ての人々、そしてこのように困難な瞬間に特に貴重な価値観の揺るぎない文化を誇りに感じています」

これまでラ・リーガではバルセロナアトレティコ・マドリー、ベティスの選手たちが給与削減に合意し、クラブの負担を軽減する動きを見せている。

ヨーロッパではイタリアに次いで被害が大きいスペインでは、7日時点で感染者数が14万510人、死者数が1万3798人にのぼっている。

サムネイル画像