世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るい、日本でもついに緊急事態宣言が出されました。
市場も壊滅的で日経平均株価は下落の一途を辿るかに見えましたが、外出自粛要請による「一億総引きこもり生活」で株価がアップした業界もあるようです。
そのひとつが「コンドーム関連株」です。
日本の避妊具メーカー大手「オカモト」が、4月6日の主要指標で、プラス6%高に迫る急騰、同じく大手の「相模ゴム」がプラス4%と、コンドーム業界はイケイケの勢いです。
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「ヒトは生命の危機を感じると遺伝子を残そうとして性欲が高まる」
そんな“戦場理論”を地で行くような展開です。
くわえて、夫婦や同棲カップルが四六時中引きこもっていれば、こういった身もフタもない理由もあるでしょう。
「やるなら、今しかねえ!」
ただし、コロナの終息が見えないこの情勢で、子どもを作るのはちょっと控えたいと思う夫婦や、濃厚接触の“濃度”を少しでも下げたいカップルもいるでしょう。
だとすれば当然、避妊具の売り上げがアップするのは自明の理です。
その傾向は、“強制的な外出禁止令”が出ている海外では特に顕著です。
AFP通信は、「外出すると腕立て伏せ」のニュースも流れたインドの現状についてこう報じています。
<全人口13億人に対して外出禁止が発表された後、コンドームの売り上げが1週間で25~35%増になった>
まさに驚異的な“爆売れ”状態なわけです。
とはいえ、日本のコンドーム関連株がアップした理由は“需要”の高まりだけではないようです。肝心の“供給”が危機に陥っているのです。
AFP通信はこうも報じています。
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<新型コロナウイルス感染拡大による製造工場の閉鎖や流通の混乱で、世界的なコンドーム不足が懸念されている。
すでに世界最大のコンドームメーカーであるマレーシア「カレックス(Karex)」が生産減に追い込まれており、国連(UN)は「破滅的」な影響を及ぼしかねないと警鐘を鳴らしている。
世界で販売されるコンドームの5分の1を生産するカレックスも生産活動が制限され、3月中旬から4月中旬までの生産数が例年より2億個少なくなる見通しだという>
“売れまくり”なのに1社だけで2億個も減少してしまうのです。国連が警鐘を鳴らすくらい「コンドームが足りない」わけです。
このままでは、コンドーム不足がますます進むのは避けられません。必要としている人が手に入れられない可能性が大いにあります。
かといって、コロナ終息への道はまだ遠く、そう簡単に外出自粛や禁止が解かれるとも思えません。
今後も世界的な引きこもり状態が続いて、さらに生命の危機を感じることになれば、無いものねだりしている場合ではなくなります。自然のままに成し遂げてしまう夫婦やカップルが続出するでしょう。
現在、世界の人口は80億人弱とされていますが、ひょっとしたら新型コロナウイルスで亡くなる人数よりも、増える子供の数の方がはるかに多くなるかもしれません。
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コロナ感染による死者は、高齢者が圧倒的に多く、くわえて“ベビーブーム”が来るとなれば、自ずと平均年齢も下がることになります。結果的にコロナ終息後も、人口増加が加速することが予測できます。
コロナ出現前の国連の見立てでは、21世紀中には100億人を突破しないと予測されていましたが、何十年もかからず簡単に大台に乗ってしまうかもしれません。
世界の情勢に比べれば、日本はまだ、コンドームは足りているようですが、懸念されるのは、マスクやトイレットペーパーで起こったような「買い占め」や「買い溜め」です。
しかし、日本でマスクやトレぺを買うために並んだ行列の多くは「高齢者」です。
そこで、さすがにお年寄りがコンドームを買うことはないだろう…と思うのは早計です。
「娘夫婦のために、買っとかなくちゃ」
「息子は独身だけど、買っておいてあげよう」
なんていう親御さんもいるかもしれません。なぜならマスクやトレぺも、「働いていて買う暇のない子供や孫のために買い溜めした」という“家族思い”の高齢者が多かったからです。
とはいえ、海外から“行列好き”と揶揄される日本人でも、コンドームを買いに並んでいる映像や写真が流されたら、さすがに恥ずかしいはずです。
ここはひとつ、コンドームが不足しても無くなっても慌てずに、明るい未来を信じて、思いっきり愛を育んでもいいかもしれません。(文◎編集部)
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