厚生労働省の「国民健康・栄養調査報告」によると、日本人の平均身長は変動はあるものの、長期的に見ると右肩上がりの傾向にある。中国では日本人と言えば「低身長」というイメージが根強いようだが、実際には日本人の身長が伸びていて、中国人の平均身長と大差ないことに驚くという。

 中国メディアの今日頭条は3日、日本人の平均身長が伸びていることを紹介する記事を掲載し、それは「幼稚園児が食べているものを見れば理解できることだ」と伝えた。

 記事はまず、日本人の平均身長は戦後、右肩上がりで伸びてきたことを紹介し、これは国策として食生活や運動の改善を促進してきたことが功を奏していると主張し、日本人の平均身長が伸びている理由は「幼稚園で提供される昼食」を見ればわかると論じた。

 続けて、中国の一般的な幼稚園では、ご飯におかずが2品、そして、スープといった食事が提供されていると紹介する一方、こうした食事は中国における伝統的な食事であり、あまり子どもが必要とする栄養のバランスは考慮されていないと主張した。

 日本の幼稚園でも同じような食事が提供されているが、日本では中国の幼稚園よりも栄養バランスがしっかりと考えられており、毎食牛乳が提供されるなど、より子どもの体を考えた食事になっていると指摘。長年にわたってこのような取り組みが行われているとすれば、「日本人の平均身長が伸びているのも理解できることだ」と強調した。

 中国では経済成長を背景に食の欧米化が進んでいると言われ、それによって身長の伸びという点以外にも「肥満人口の増加」という弊害も生じているようだ。また、中国では大人のみならず、肥満の子どもも非常に多く、社会問題となっているのが現状だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本人の平均身長が伸びている理由は「幼稚園児の食事を見れば分かる」=中国