フィンランド国家緊急供給庁のトミ・ルネマ長官が4月8日、中国から購入したマスクと個人用防護具は、基準を満たしていないと発表した。

これらの商品はフィンランド技術研究センター(VTT)が運営するタンペレの研究所でテストされた。中国から200万枚の外科手術用マスクと23万個の個人用防護具を購入したという。

社会保健省は、これらの医療品は中共ウイルス新型コロナウイルス)の感染を防ぐために介護施設では使用できるが、病院では使用できないとしている。

ルネマ長官は8日の記者会見で、この結果に失望したと述べた。来週、極東からさらに飛行機4機分の防護具が届くという。

「中国のマスクは値段が高騰する一方で、代金の前払いですぐに購入を決断しないといけない」と中国のマスク市場が「極めて混乱している」と明かした。

同国政府はさらに6億ユーロ相当の防護具を購入すると表明した。現在、同国では毎日、手術用マスク50万枚、防護用マスク5万枚が必要だという。すでに不足が起きている。

中国製のマスクに相次ぐ不良品

 

オランダ政府は3月28日、中国から購入した60万枚のマスクの回収を発表した。顔に密着しないうえ、フィルターが機能していないことがわかった。中国政府は謝罪せず、オランダにテストの再度実施を要求した。

スペイン政府は中国製のウイルス検査キットを550万個購入したが、精度が30%を下回ったため、返品を余儀なくされた。

イギリス政府が購入した350万個の検査キットは、重症患者にしか検査できず、軽症や無症状の患者の検査に適していないという。

パキスタンのメディアも「中国に騙された」と報じた。高品質のN95マスクを注文したはずだったが、送られてきたのは下着で作られたマスクだったという。

(翻訳編集・李沐恩)

1月22日、中国武漢市漢口鉄道駅でマスクを着用する乗客ら(Xiaolu Chu/Getty Images)