経済が急激な勢いで成長してきた中国では、都市部を中心に近代的な高層ビルが建ち並ぶ光景を目にすることができるようになった。また、近年は大勢の中国人が世界中の観光地を訪れ、世界各国に莫大な経済効果をもたらすようになった。

 日本を訪れる中国人も増加傾向にあったため、日本の観光産業も中国人に支えられていたと言っても過言ではない状況だった。「爆買い」という言葉が2015年に流行語ともなったように、中国人観光客の購買意欲は凄まじかったが、その爆買いは「中国人はお金持ち」であるという印象を多くの人に与えたことだろう。中国メディアの今日頭条は3日、「中国が裕福で、中国人がお金持ちに見える」ことについての見解を紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、「軍事力」と「経済力」を見れば一国の国力を測ることができるとし、特に「経済力」があってこそ国は発展を遂げることができ、軍事力も強化することができるとし、経済は何よりも重要な要素であるのは間違いないと論じた。

 続けて、世界中の先進国は「中国は開発途上国なのに、なぜ中国という国も中国人も、これほどまでに裕福なのか」と疑問を抱いており、それは日本人も同様だと主張する一方、中国は近代に他国から侵略を受けただけであり、5000年という長い歴史のなかで常に世界の強国であったのだと論じた。もちろん中国が改革開放を成功させ、経済成長を実現したという要因もあるが、それは根本的な理由ではなく、中国がもともと裕福な国だったというのが大きく、「もともとの裕福さに戻っただけなのだ」と主張した。

 中国は14億を超える人口を抱えており、貧富の差は極めて大きいのが現状だ。だが、中国を訪れたことのある人は実感できることだろうが、中国の都市部はもはや日本以上に近代的な街並みが広がっていて、人びとの生活も急激に豊かになっている。中国経済が急激な速度で発展していることにはきっと驚かされるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人が裕福に見える? 「もともとの裕福さに戻っただけ」=中国報道