サウサンプトンは選手らへの給料の支払いを据え置くことを発表し、この決断を下した初めてのプレミアリーグクラブとなった。9日、イギリスメディア『BBC』が報じている。

 サウサンプトン新型コロナウイルスの拡大で試合が中止となっている影響で、選手や監督、スタッフ、首脳陣に対して、6月まで給料の一部支払いを据え置きとする措置を適用することを発表した。また、据え置き措置の適用されない職員に対しては、6月までもクラブが100%の給料を支払うようだ。

 当初プレミアリーグのクラブは選手に対し、他の職業を守るためとして30%の給料削減を求めたものの、プロサッカー選手協会(PFA)は納税額が減ることを憂慮しこれに反発。先日には選手主導の取り組みとして、新型コロナウイルス対策支援の寄付金を適切に分配するための基金『#PlayersTogether』の設立を発表していた。

 そんななかでのサウサンプトンのプレミア初となる決断だったが、クラブは、「このクラブ、ここで働くスタッフ、私たちのコミュニティを守るため」の決定だったとしている。

給与支払いを据え置きにしたサウサンプトン [写真]=Getty Images