子どもたちの規範となるべき学校の先生も、教壇から降りれば1人の人間。恋もするし、ときには道を誤る。弁護士ドットコムニュースLINEで、読者から「不倫体験」を募ったところ、たくさんの情報が寄せられた。その中には、妻が職場の学校で「W教師不倫」しているというエピソードがあった。

「もうどうしていいのかわかりません。妻には不倫をやめてもらえないし、かと言って私は離婚もできません」

体験談を寄せてくれたのは、関西の小学校子どもたちを教える30代の男性教師石塚先生(仮名)だ。同じ年齢の妻も小学校の教師だが、なんと職場で「先生同士のW不倫」を継続中だ。石塚先生は妻の不倫を発見し、認めさせたが、それでも離婚できない苦悩を抱えている。

幸せな夫婦に忍び寄る暗雲「妻の身体にキスマーク

大学のサークルで出会った妻とは結婚9年目になる。幼い娘も持つ幸せな夫婦だった。妻の「おかしな行動」に気づいたのは、2年前のことだ。

「それまで友人と食事にすら行かなかった妻が、職場の飲み会スポーツ観戦に行くようになりました。量販店で売られている3枚セットの下着を着けていたのに、ちゃんとした下着を上下揃えて着るようにもなった。違和感がありました」

この「違和感」が「確信」に変わった出来事があった。

家族3人でお風呂に入っていた石塚家だが、あるときから妻が一緒に入るのを避けるようになったのだ。

「久しぶりに3人で一緒に入ったとき、妻の胸にあるキスマークのようなものに気づきました。聞いてみると『ぶつけたんだよ』と言われましたが、納得できずにモヤモヤしました」

疑念が晴れない中、数週間後にまた入浴を再び避けられることが起きた。胸騒ぎを覚えた石塚先生は、寝室の妻に半ば強引に迫って服を脱がす。あらわになったのは「胸を中心に上半身いっぱいに付けられたキスマーク」だった。

激昂し、問い詰める石塚先生に対して、相手が職場の同僚教師で妻子持ちの男性であることを白状した。ところが「身体は触られたけど、最後まではしていない」と言い張る妻。不倫が事実だったことを初めて知った石塚先生はショックを受けたもの、「大人だから、考えて行動して。男はやれたらラッキーとしか思ってないよ」と言うのが精一杯だった。

妻が克明につけていた「不倫日記」

「信じたくない」。そう思い続けていた石塚先生の中で何かが壊れた。「妻のスマホや財布などを確認して、LINEでのやりとりやホテルレシートなどを見てしまいました」

LINEには不貞の証拠となるめぼしいやりとりはなかった。ところが、財布の中からは「ラブホテルレシート」が出てきた。自宅から妻の私立小までの通勤経路にあるホテルだった。

こんな物を残しておいても、見つかればリスクでしかない。愛していた妻は不倫相手に夢中で周りが見えなくなっていた。

「妻が作った日記やスクラップブックも自宅で見つけました。デート先のレストランレシートや、ラブホテルレシートや、2人で撮った写真をスクラップブックに貼り付けて保存していたんです」

レシートや写真には、それぞれ妻の手書きでそのときのデートの様子や性行為の記述までされてあった。妻は「捨てるから」と言ったが、スクラップブックがその後本当に捨てられたのかは不明だ。

不倫を決定づける「上半身のキスマーク」や「スクラップブック」の存在まで指摘しても、妻の不審な行動はなくならない。それどころか、増えていったのだ。

「学校のトラブル」と言い訳してホテルへしけこむ

  妻は休日や夜間、所属する趣味の社会人サークルの活動を理由に度々、出かけていった。香水の良い香りをさせて帰ってくる。

学校のトラブルまで不倫の言い訳に使うようになった。「生徒が問題行動を起こしたから指導する」「保護者が怒鳴り込んできて、対応のために家庭訪問する」と言って、実はホテルで不倫相手との逢瀬にふけることも。後でホテルレシートを見ると、遠征や学校トラブルの時間と一致してしまう。

「このようなことをされては携帯や財布を見て事実を知り、それを突きつけて喧嘩してしまうことの繰り返しでした」

妻が不倫をする以外は、普通の家族だ。3人で出かけたり、食卓でご飯を食べながら、その日あったことを話すなど、一見すると平凡な家族だ。しかしーー。

「私も男ですから、月に一度は我慢できなくなり、妻に求めることがあります」。その行為は「賭け」に近いという。石塚家は夫婦の寝室は異なる。その晩は、妻の寝室に忍び寄り、恐る恐る体を寄せるという。

「私が手を出すと、ひどいときは『やめてー!』と叫んで泣かれてしまいます。『発狂』という言葉が似合うくらいの大声です。受け入れてくれる場合も『とりあえず早く終わって欲しい』と言われます。そうなると、気分がしぼんでしまう」

どちらにしろ、目的を達せられずにとぼとぼと自分の寝室に帰る。

こんな状況では、離婚したほうが石塚先生のためになると心配してしまう。だが、どうしても離婚できない事情がある。愛する娘の存在だ。「もしも娘がいなければ、簡単に離婚していた」。

「私たちは妻の地元に自宅を購入して住んでいます。別れたら、私の実家に帰ると言われてしまいます。こんな不倫をされても、離婚してしまえば妻に親権が渡るかもしれません。娘と離れ離れになることは受け入れられないいまま今に至っています」

離婚の話は何度も出ている。はじめのうちは石塚先生から怒りに任せて離婚話を切り出していた。最近では妻のほうから離婚を持ちかけられている。

「携帯や財布を見るなど私が勝手に詮索することを続けるのであればイヤだ。気持ちが悪いとのことでした。最終的には子どもと離れたくないということでいつも話は終わります」

妻は「ポリアモリー」(パートナーの相互の同意のもと、複数の交際相手を持つ概念)の希望まで口にすることがあるそうだが、そんな要求には応じることはできない。

この関係性にどう決着をつけたいのか

妻は「不倫相手とはもう別れた」と言っているが、確認したところLINEのやりとりは続いている。また、W不倫が始まったころ、相手の妻は妊娠していたらしい。「2人目を望んでいた私にとっては辛いものでした」

石塚先生もいつまでも妻の不倫を許容するつもりはない。不倫の清算と、相手側への制裁を考えている。

「妻には不倫相手の連絡先を削除させ、一切の連絡を断つようにさせます」

「不倫相手への社会的な制裁も求めたい。相手の奥さんはW不倫を始めたころに妊娠していました。不倫相手は今でも幸せな家庭を築いています。相手方の奥さんや家族にも不倫関係のことを知ってもらって、その上で今の学校のある自治体から別のところへ職場を異動してもらいます」

気の弱い石塚先生が語る「理想」だが、それを実現する勇気はなかなかない。不倫の清算と制裁に動いて、こちらも離婚となれば、娘と離れ離れになる。考えはまとまらず、行ったり来たりを繰り返す。

「妻を許してはいませんが、怒りの沸点さえ過ぎてしまって、軽蔑してしまう気持ちになります。私には信頼できる男性の友人がいて、親身に相談を聞いてくれています。なので崩れずこれたとも思います」

石塚先生は最近も新しいスクラップブックを見つけたそうだ。

参考:【不倫相手への「制裁」を考える際に気をつけたい注意点】

女性教師、100点満点の「不倫日記」に記した酷い証拠…夫は「信じたかった」と苦悩